「今、バリ島や西ヌサトゥンガラ州に滞在しているけれど、この大雨で観光や移動は大丈夫だろうか…?」
「これから旅行を予定しているけれど、洪水の影響はあるのかな?」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
2025年9月10日現在、昨夜から続く大雨により両州の広い範囲で洪水・浸水が発生し、現地の人々や旅行者に影響が出ています。
インドネシア気象庁(BMKG)は、本日13時頃まで降雨が続く可能性を発表しており、状況次第では避難が必要になるケースもあります。現地ではすでに捜索救難チーム(SAR)や地域災害対策局(BPBD)が活動しており、一部の地域では緊急避難が行われています。
この記事では、現在の状況・公式発表・緊急連絡先・旅行者が取るべき安全対策 をまとめています。
渡航中の方、これから旅行を予定している方はぜひ参考にしてください。
現在の状況(9月10日時点)
2025年9月9日の夜から続く断続的な大雨により、バリ島全域で大規模な洪水が発生しました。夜中には激しい雷雨もあり、各地で浸水や道路冠水が確認されています。
現地の報告によると、建物自体は無事でも、周辺道路が川のようになっていたり、近隣の住宅や店舗では1階部分が水没するなど深刻な被害が出ています。中には車やバイクが水に浸かって動かなくなった例もあり、生活インフラや移動手段に影響が出ています。
洪水の原因の一つとして、大量のごみが排水路をふさいでしまうことが挙げられています。自然の力に対して人間は無力であると同時に、人間の活動が二次被害を拡大させている面もあるようです。
一方で、地域の住民や自治体はすぐに動き出し、家を失った人のために集会所を避難場所として開放したり、物資を配布する取り組みが行われています。救助活動には警察や救難隊も加わり、困難な状況の中でも助け合いの精神が発揮されていることが印象的です。
なお、空の便は通常通り運航しています。ただし、洪水の影響で道路の渋滞が発生する可能性があるため、空港へ向かう際は通常よりも早めの移動をおすすめします。

バリ人の助け合いの精神について
今回のような自然災害時でも、バリの人々は「ゴトン・ロヨン(助け合い)」の精神を大切にしています。地域ごとにコミュニティ(バンジャール)が強く結びついており、住民同士が声を掛け合い、食料や生活必需品を分け合う姿が日常的に見られます。
旅行者や外国人滞在者に対しても、困っていれば手を差し伸べてくれることが多く、実際に洪水や停電時に現地の人からサポートを受けた例も数多く報告されています。
ただし、まずは自分と周囲の安全を確保し、現地の人々の行動や指示に従うことが大切です。助け合いの心に触れることはできますが、それに甘えすぎず、旅行者として責任ある行動を心がけましょう。
インドネシア国家軍(TNI)や警察、地域の救助隊(BPBDやSAR)も懸命に救助活動にあたっていました。
こうした災害の現場で、人々や当局が協力し合う姿を見ると、インドネシアの仲間意識の強さが本当に素敵だと感じます。
先日、政治家の給与問題や民間人の死亡事故を受けて警察への不信感からデモが起こる場面もありましたが、こうした出来事に振り回されるだけではなく、普段の生活や災害時には、人々が互いに助け合う国であることを改めて実感します。
BMKG(インドネシア気象庁)による緊急情報
インドネシア気象庁(BMKG)は、現在も一部地域で雨が止まず、洪水に関する住民からの報告が多数寄せられていると発表しています。
特に低地や川沿いの地域では水位が急激に上昇しており、今後さらに状況が危険になる可能性があるため、必要に応じて自主的に避難するよう強く呼びかけています。
現地ではすでにSAR(捜索救難チーム)やBPBD(地域災害対策局)が活動を開始し、一部地域では緊急避難が実施されています。旅行者を含む滞在者は、公式発表や周囲の状況を常に確認し、早めの判断を心がけることが大切です。
現地での安全対策
洪水時は思わぬ事故や被害につながる恐れがあるため、以下の点に注意してください。
- 水面より高い場所へ避難
川や冠水した道路には近づかず、できるだけ高台や安全な建物の上層階へ移動してください。 - 携帯・モバイルバッテリー・重要書類をバッグにまとめる
パスポート、現金、カード、保険証券など最低限必要な物を持ち出せるよう、ひとつのバッグにまとめておきましょう。 - 感電防止のため電気を切る
建物が浸水する恐れがある場合は、ブレーカーを落として感電事故を防いでください。 - 自力避難が難しい場合の緊急連絡先
状況が急変し、自分で避難できない場合は下記の番号へ連絡してください。
- 救急車/医療:118 または 119
- 国家捜索救難庁(SAR):115 または +62-361-752-222
- 消防署:113
※電話はインドネシア語対応が基本で、英語や日本語が通じない可能性があります。近隣の現地の人やホテルスタッフの協力を得ると安心です。
緊急連絡先一覧
洪水などで自力での避難や対応が難しい場合は、以下の緊急連絡先を利用してください。
- 救急車・医療:118 / 119
- 国家捜索救難庁(SAR):115 または +62-361-752-222
- 消防署:113
※注意:電話はインドネシア語が基本対応で、英語や日本語が通じない可能性があります。現地の方や宿泊施設のスタッフに協力を依頼するのが安心です。
在デンパサール日本国総領事館の連絡先
バリ島滞在中の邦人が被害に遭遇した場合や、緊急支援が必要な場合は、日本国総領事館への連絡も可能です。
- 住所:Jl. Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia
- 電話:(+62)0361-227628
- FAX:(+62)0361-265066
- E-mail:denpasar@dp.mofa.go.jp
- Web:在デンパサール日本国総領事館
- 開館時間:08:30~12:00、13:30~16:00
- 休館日:土・日・祝日
※休館日でも緊急時は電話にて対応が可能です。
旅行者へのアドバイス
今回の洪水は観光や移動にも影響を与える可能性があります。旅行者は以下の点に注意してください。
- 渡航予定者は最新の気象・交通情報を確認
インドネシア気象庁(BMKG)や航空会社の情報をチェックし、天候の推移や空港・道路の状況を把握してから行動してください。 - 洪水の影響で交通機関の遅延や停止の可能性
空の便は通常運航しているものの、道路の冠水や渋滞により移動時間が大幅にかかる可能性があります。空港や目的地へは余裕をもって早めに出発しましょう。 - 安全確保を最優先に行動を
観光よりも安全が最優先です。冠水した道路や川沿いには近づかず、宿泊施設や現地当局の指示に従ってください。
まとめ|安全第一で
2025年9月10日現在、バリ州および西ヌサトゥンガラ州では、昨夜から続く大雨により広範囲で洪水や浸水が発生しています。現地では救助隊や地域住民による支援活動が行われており、バリ人の助け合いの精神が発揮されています。
旅行者の皆さまは、以下の点を意識して行動してください。
- 最新の気象情報・交通情報をこまめに確認
- 冠水した道路や川沿いには近づかない
- 安全な高台や建物に避難
- 携帯や重要書類はまとめて持ち運び、電気は切って感電を防ぐ
- 自力での避難が難しい場合は、緊急連絡先(救急118/119、SAR115、消防113)を利用
また、空の便は通常通り運航していますが、洪水による道路渋滞で移動時間が長くなる可能性があります。空港へは余裕を持って向かいましょう。
今回の洪水で被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く安全で安定した日常が戻ることを願うとともに、旅行者の方も安全を最優先に行動し、現地の助け合いの心に触れながら、無理のない滞在を心がけてください。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛
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