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バリ島旅行初心者が勘違いしがちなことベスト5

バリ島旅行基本情報
記事内に広告が含まれています。

――ある旅行者の実体験より

バリ島に行く前、私はこう思っていた。

「南国で、物価は安くて、
だいたい何とかなる場所なんだろうな」と。

ネットの記事やSNSの写真を見て、
勝手に“理想のバリ島像”を作り上げていた。

でも実際に行ってみると、
そのイメージは何度も裏切られた。

これは、バリ島を初めて旅した一人の旅行者が、
現地で気づいた「勘違い」の記録だ。

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①「バリ島は全部安い楽園」という勘違い

最初の衝撃は、空港を出て数時間後だった。

湿った南国の空気。
タクシーの窓から見えるヤシの木。
「ついにバリ島に来たんだ」という高揚感のまま、観光エリアへ向かった。

ホテルに荷物を置き、
とりあえず一息つこうと近くのカフェに入る。

エアコンが効いた店内。
ウッド調の内装、ノマド風の外国人、
SNSで何度も見た“あのバリ島らしい空間”。

メニューを開いた瞬間、手が止まった。

「……あれ?」

コーヒー一杯、700〜900円。
ブランチプレート、2,000円超え。
スムージーボウルは2,500円近い。

思わず日本円に換算してしまう。

「これ、東京と変わらなくないか?」
いや、場所によっては日本より高い。

クタ、スミニャック、チャングー。
観光客が集まるエリアほど、
価格も“観光地価格”にきっちり仕上がっていた。

正直、頭の中が一瞬フリーズした。

「東南アジア=物価が安い」
「バリ島=コスパ最強の楽園」

そんな思い込みが、
一気に崩れた瞬間だった。


その日から数日は、
正直モヤモヤしていた。

「思ってたのと違う」
「こんなにお金かかるなら、別の国でもよかったんじゃ…」

そんな考えが、頭をよぎる。

でも、数日後。
たまたま入ったローカルの食堂――いわゆる“ワルン”で、
その印象は大きく変わる。

看板は簡素。
メニューは壁に手書き。
冷房もなく、扇風機が回っているだけ。

最初は少し不安だった。

「観光客が入って大丈夫な店かな」
「お腹壊さないかな」

それでも勇気を出して注文したナシゴレン。

出てきた皿を見て、値段を聞いて、驚いた。

300〜500円程度。
しかも量は十分。

ひと口食べると、普通に美味しい。

周りを見渡すと、
地元の人たちが当たり前のように昼食をとっている。

観光客向けの“映える料理”ではない。
でも、ちゃんと生活の中にある味だった。

その時、ようやく腑に落ちた。

バリ島が高いわけでも、安いわけでもない。
自分が「どこにいるか」を理解していなかっただけなのだと。


バリ島は、一枚岩の楽園ではない。

  • 観光客向けエリア → 日本並み、時にそれ以上
  • ローカルエリア → 東南アジアらしい価格帯

この差が、驚くほど大きい。

そして、多くの初心者は
無意識のうちに「高い側のバリ島」だけを見てしまう。

SNSで目にするのは、
おしゃれなカフェ、プール付きヴィラ、ビーチクラブ。

それがバリ島の“すべて”だと思い込む。

でも実際は、
バリ島は「選び方の島」だった。

どこで食べ、どこで過ごすか。
それだけで、旅のコストも満足度も大きく変わる。


この経験から学んだことはシンプルだ。

バリ島は、
「勝手に安くしてくれる国」ではない。

でも、
知っていれば、ちゃんと安く楽しめる場所でもある。

もし出発前の自分に一言言えるなら、こう言う。

「バリ島は安いと思って行くな。
 選べる場所だと思って行け。」

それだけで、
最初の失望は、きっと感じずに済む。

②「移動はタクシーを拾えば何とかなる」という勘違い

日本にいる時、移動の心配はほとんどしていなかった。

「空港もあるし、観光地だし、
タクシーなんていくらでも走っているだろう」

正直、移動については深く考えていなかった。

ところが、現地でその考えはあっさり崩れる。


ある日の昼下がり。
観光を終え、次の目的地へ向かおうとした時のことだ。

道路脇に立ち、
日本と同じように“タクシーを待つ”。

だが、いくら待っても来ない。

そもそも、
タクシーらしき車がほとんど走っていない。

「あれ?」

少し歩いてみる。
それでも状況は変わらない。

そこで配車アプリを開いた。

Grab。Gojek。
日本にいる時からインストールしていた“保険”だった。

現在地を指定し、検索。

――しかし、画面に表示されたのは無情な一文。

「このエリアでは利用できません」

一瞬、意味が分からなかった。

電波はある。
アプリも正常に動いている。

なのに、呼べない。

そこで初めて、
「何かおかしいぞ」と焦りが出てくる。


周囲を見渡すと、
観光客らしき人たちが何人か立ち尽くしている。

どうやら、同じ状況らしい。

その時、近くにいた一人のドライバーが声をかけてきた。

「Where you go?」

藁にもすがる思いで行き先を伝える。

だが、そこからが大変だった。

料金はいくらなのか。
片道なのか、時間制なのか。
相場がまったく分からない。

英語も完璧ではない。

相手は悪い人ではなさそうだが、
「これって高いのか?普通なのか?」
判断材料がない。

結局、成り行きで了承した。

車に乗り込んだ瞬間、
胸の奥に残ったのは安心よりも不安だった。

「これでよかったのか?」


後から調べて、ようやく事情が分かった。

バリ島では、

  • エリアごとに配車アプリの利用制限がある
  • 観光地では“ローカルドライバー優先”のルールが存在する
  • 流しのタクシー文化がほぼない

つまり、日本のように
「とりあえず拾う」「あとで考える」
という移動スタイルは通用しない。

多くの旅行者が使っているのは、

  • 事前に予約したカーチャーター
  • ホテル手配の送迎
  • 送迎付きツアー

時間も料金も、あらかじめ決まっている。

「自由がなくなる」と思っていたチャーターは、
実際には一番ストレスが少ない選択肢だった。


この出来事以降、移動の考え方が変わった。

バリ島では、
移動は“流れ”に任せるものではない。

事前に決めておくことで、

  • 余計な交渉をしなくて済む
  • 料金で悩まなくていい
  • 不安な時間がなくなる

旅の快適さは、確実に上がった。

もし、あの日に戻れるなら、
こう言いたい。

「バリ島での移動は、
 行き当たりばったりが一番疲れる」と。

バリ島は自由な島だ。
でも、移動だけは計画した人が楽をする国だった。

③「英語ができなくても何とかなる」という勘違い

出発前、正直こう思っていた。

「バリ島は観光地だし、
英語ができなくても何とかなるだろう」

実際、到着直後はその考えは間違っていなかった。

空港、ホテル、ツアーデスク。
英語は普通に通じるし、
スタッフも慣れた様子で対応してくれる。

「やっぱり大丈夫だな」
少し安心していた。


変化は、観光エリアを少し外れた時だった。

人通りが減り、
ローカルの店や住宅が増えてくる。

そこで、移動のためにドライバーと話す必要が出てきた。

行き先を伝えたい。
料金の話をしたい。

頭の中では分かっているのに、
口から言葉が出てこない。

地名の発音に自信がない。
「いくら?」が、とっさに言えない。

沈黙が生まれる。

相手も困った顔をしている。

その空気が、妙に重かった。


結局、スマホを取り出し、
Googleマップを見せながら必死に説明した。

指で場所を指し、
身振り手振りを交えて、何度も繰り返す。

「ここ、ここ」
「OK?」

相手はうなずいてくれた。

それで話は通じた。

――通じたはずだった。

でも、その後ずっと、
心のどこかが落ち着かなかった。

「ちゃんと伝わっているだろうか」
「金額、合っているだろうか」
「帰りはどうなる?」

小さな不安が、ずっと頭の中を回っていた。


別の日、ローカルの店で注文する時も同じだった。

メニューはあるが、英語表記は少ない。
店員さんも、英語が得意なわけではない。

注文はできる。
笑顔もある。

でも、
「選択肢を聞く」
「少し変更する」
「おすすめを聞く」

こういうことが、ほぼできない。

「困らない」と「自由に動ける」は違う
その違いを、ここで実感した。


旅の後半、ようやく気づいた。

完璧な英語はいらない。
文法も、発音も、きれいじゃなくていい。

でも、これだけは言えた方がいい。

  • 「ここに行きたい」
  • 「いくらですか?」
  • 「それでOKです」
  • 「No, thank you」

たったこれだけでも、
選択肢と安心感が大きく変わる。


英語ができない旅は、確かに成立する。

でも、
英語が少しでもできる旅は、ずっと楽になる。

行き先を妥協しなくていい。
不安を飲み込まなくていい。
「まあいいか」で決めなくていい。

この旅で学んだのは、
英語力そのものよりも、
「伝えようとする準備」の大切さだった。

もし、あの時に戻れるなら、
飛行機に乗る前の自分にこう言いたい。

「流暢じゃなくていい。
 でも、最低限の言葉だけは持って行け。」

それだけで、
バリ島はもう少し近くなる。

④「南国だから服装やマナーは自由でOK」という勘違い

バリ島と聞いて、まず思い浮かぶのはビーチだった。

青い海、開放的な服装、裸足で歩くリゾート。
そんなイメージが頭にあった。

だから、正直に言うと、
マナーについて深く考えていなかった。


ある日、観光ついでに寺院へ立ち寄った。

ビーチ帰りだったこともあり、
短パンにTシャツという軽装。

「ちょっと見るだけだし、大丈夫だろう」

そう思って入口へ向かうと、
係の人に静かに呼び止められた。

指差されたのは、自分の足元。

サロン(腰布)を巻いていない。

その場で貸してもらい、何とか入れたが、
周囲を見渡すと、
地元の人たちは皆、きちんとした身なりをしている。

その時、ようやく気づいた。

ここは観光地である前に、
信仰の場なのだと。


別の日には、別の“ヒヤッ”とする場面があった。

現地の人の子どもが近くにいて、
思わず日本の感覚で頭をなでそうになった。

その瞬間、同行者に止められた。

「頭は神聖な場所なんだよ」

知らなかった。

日本では、親しみの表現でも、
ここでは意味が違う。

また、何気なく左手で物を渡してしまい、
相手が一瞬戸惑った表情をしたこともある。

後で知ったが、
左手は“不浄の手”とされている。

どれも、悪気は一切なかった。
でも、知らないこと自体が失礼になる場面だった。


この経験で、考え方が変わった。

バリ島は、確かに開放的だ。
でも、それは「何でも許される」という意味ではない。

むしろ、

  • 観光客であっても
  • 短期滞在であっても

敬意を払うことを前提に迎えられる場所だった。

▶ 教訓
バリ島は「自由な楽園」ではない。
「敬意を大切にする島」だった。


⑤「治安は日本と同じ感覚で大丈夫」という勘違い

出発前、何度もこう聞いていた。

バリ島は治安いいよ」
「危険な国じゃない」

実際、街を歩いても怖い雰囲気はない。
人も穏やかで、笑顔も多い。

だからこそ、油断した。


ある日のカフェ。

テーブルにスマホを置き、
そのままトイレに立った。

日本では、何の違和感もない行動だ。

戻ってきて、
何も起きていなかったことにホッとした。

でも、周囲を見渡して気づく。

誰も、
スマホを無造作に置いたまま席を離れていない。

この時、背中にうっすら冷たいものが走った。

「たまたま何も起きなかっただけだ」


夜の散歩でも、似た感覚を味わった。

昼間は賑やかな通りも、
夜になると一気に人が減る。

街灯が少ない場所もある。

一人で歩いていると、
「見られているかもしれない」という
根拠のない不安が、じわじわ湧いてくる。

バイクが後ろを通るだけで、
一瞬身構えてしまう。

これが、
日本との決定的な違いだった。


バリ島は、確かに比較的安全だ。

でもそれは、
注意している人にとって安全という意味だ。

  • スマホは手放さない
  • 夜は一人で出歩かない
  • 貴重品は最小限

これを守るだけで、
リスクはかなり下がる。

▶ 教訓
バリ島は「危険な場所」ではない。
でも、「無防備でいい場所」でもない


④と⑤は、
どちらも「知らなかった」ことが原因だった。

少し知って、少し意識を変えるだけで、
バリ島はずっと優しくなる。

旅は、
相手を知ることから始まる

それを教えてくれたのが、
この島だった。

よくある質問(Q&A)|バリ島旅行初心者の疑問

Q1. バリ島は本当に物価が安い国ですか?

A. 一概には安いとは言えません。
観光客向けエリア(クタ・スミニャック・チャングーなど)のカフェやレストランは日本と同程度、もしくはそれ以上の価格帯です。一方、ローカル食堂(ワルン)では数百円で食事ができるため、「どこで過ごすか」によって体感物価が大きく変わります。


Q2. バリ島では流しのタクシーは使えますか?

A. 基本的に使えません。
バリ島には日本のような流しのタクシー文化はほぼありません。配車アプリ(Grab・Gojek)もエリアによって利用制限があり、観光客はカーチャーターやホテル手配の送迎を使うケースが多いです。


Q3. バリ島旅行に英語力はどれくらい必要ですか?

A. 日常会話レベルで十分ですが、最低限は必要です。
観光地では英語が通じますが、移動や料金交渉などでは英語が話せないと不安が増えます。「行き先」「料金」「OKかどうか」などの簡単なフレーズを覚えておくだけで、旅の自由度が大きく変わります。


Q4. 寺院観光の服装ルールは厳しいですか?

A. 厳しいというより、守るべきマナーがあります。
バリ島の寺院では露出の多い服装は禁止されており、サロン(腰布)の着用が必須です。多くの寺院では貸し出しがありますが、事前に知っていないと入場できないこともあります。


Q5. バリ島では日本と同じ感覚で行動しても安全ですか?

A. 同じ感覚で行動するのはおすすめできません。
バリ島は比較的治安が良いですが、置き引きやひったくりは実際に発生しています。スマホや貴重品の管理、深夜の一人歩きなど、日本では問題ない行動がリスクになることがあります。


Q6. バリ島初心者が一番後悔しやすいポイントは何ですか?

A. 「何とかなるだろう」と準備せずに行くことです。
物価、移動手段、文化、治安について最低限の知識がないと、現地で無駄な不安や出費が増えます。事前に知っておくだけで、多くの後悔は防げます。


Q7. バリ島旅行初心者でも安心して楽しむコツは?

A. 期待値を調整し、事前に選択肢を用意しておくことです。
「安い楽園」というイメージを一度リセットし、移動・食事・観光の選択肢をあらかじめ把握しておくことで、バリ島旅行の満足度は大きく上がります。


Q8. バリ島は「行かない方がいい」場所なのでしょうか?

A. いいえ、知って行けばとても魅力的な場所です。
勘違いや思い込みのまま行くと後悔しやすいだけで、正しい情報を持って行けば、バリ島は何度でも訪れたくなる島です。

まとめ|勘違いを直した瞬間、旅は楽になった

バリ島は、期待を裏切る場所ではなかった。
ただ、こちらの思い込みが強すぎただけだった。

勘違いを一つずつ手放すたびに、

  • 不安は減り
  • 判断は早くなり
  • 旅はずっと楽しくなった

もし今、これからバリ島へ行くなら。
この体験談が、あなたの遠回りを一つ減らせたら嬉しい。

バリ島は、
知って行く人にこそ優しい島だった。

Nao
Ricky

最後まで読んでくれてありがとう。

次の記事でお会いしましょう。

またねー。💛

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