2026年3月28日、バリ島のングラライ国際空港でスコットランドの国際犯罪組織ボスとされるスティーブン・ライオンズ(45歳)が逮捕されました。インターポールの国際手配(レッドノーティス)を受けたインドネシア入国管理局が空港で身柄を拘束。4月8日にはアムステルダムへ強制送還され、スペインへの引き渡しが進められています。
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事件の概要:バリ島での電撃逮捕
ライオンズはシンガポールからの便でバリ島に到着した直後、入国管理システムがインターポールのレッドノーティスを検知して拘束されました。オレンジ色のつなぎにフェイスマスク姿で両手をケーブルタイで縛られ、デンパサール警察本部から護送される姿が世界中に報道されました。
バリ警察署長ダニエル・アディティアジャヤは「ライオンズは麻薬密売とマネーロンダリングに関与する大規模な国際犯罪組織のリーダーとみられる」と述べています。
スティーブン・ライオンズとは何者か
グラスゴーのギャング抗争から国際犯罪へ
ライオンズはスコットランド・グラスゴーを拠点とする「ライオンズ一族」のボスとされています。同組織は「ダニエル一族」と20年以上にわたる血みどろの抗争を続けてきた、スコットランド最大の犯罪組織の一つです。
2006年、グラスゴーで銃撃を受け一命を取り留めましたが、この銃撃で従兄弟のマイケル・ライオンズが死亡。その後スペインのコスタ・デル・ソルに移住し、さらにドバイへ拠点を移していました。
国際麻薬密売ネットワークの主犯格
当局の調査によれば、ライオンズはスペインとイギリス間の麻薬密売ルートを統括し、スペイン・スコットランド・イングランド・ドバイ・カタール・バーレーン・トルコにまたがるペーパーカンパニーを通じてマネーロンダリングを行っていたとされます。アイルランドの大物犯罪組織「キナハン・カルテル」との関係も指摘されています。
妻も同日逮捕・スペインで続く捜査
ライオンズがバリ島で逮捕された同日、妻のアマンダもドバイで逮捕されています。また2024年にはスペイン南部フエンヒローラのビーチバーで、弟と仲間が組織抗争とみられる銃撃事件で死亡しています。スペイン当局はライオンズをこの2024年の殺害事件の関与者としても追っており、マラガの裁判官が欧州逮捕令状を発行しています。
ドバイの地図
スペインの地図
逮捕から強制送還までの経緯
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年3月27日 | スコットランドとスペインで合同捜索。スコットランド7都市・バルセロナ・マラガで同時家宅捜索、8名逮捕 |
| 2026年3月28日 | ライオンズがシンガポールからバリ島に到着。空港でインターポールのレッドノーティスに基づき逮捕。妻アマンダもドバイで同日逮捕 |
| 2026年3月29日 | デンパサール警察本部からオレンジ色のつなぎ姿で護送される様子が撮影・公開 |
| 2026年4月7日 | デンパサールからジャカルタへ移送 |
| 2026年4月8日 | スペイン治安警察(グアルディア・シビル)の護送でアムステルダム・スキポール空港に到着(現地時間10時30分)。欧州逮捕令状に基づきオランダで拘留 |
| 今後 | スペインへ引き渡し、麻薬密売・マネーロンダリング・殺人関与の疑いで裁判へ |
バリ島・インドネシアへの影響
「バリ島を犯罪者の隠れ家にしない」
ングラライ入国管理局長ブギ・クルニアワンは「この強制送還は国家主権を守るための具体的な一歩だ。インドネシア、特にバリ島を国際犯罪者の隠れ家や活動拠点にすることは断じて許さない」と声明を発表しました。
なお、ライオンズと共にバリ島へ入島したとみられる2名の仲間は、インターポールの手配対象ではなかったため空港で拘束されず、現在もバリ島内にいるとみられています。当局は引き続き行方を追っています。
観光地バリ島の安全性への影響は?
今回の逮捕はインドネシア当局の国際的な法執行能力を示すものとして評価されています。観光客にとって直接的な危険があったわけではありませんが、国際犯罪組織のボスがバリ島を経由地として利用しようとしていた事実は、観光地の安全管理のあり方に改めて注目を集めています。
まとめ
スティーブン・ライオンズ逮捕事件は、バリ島が単なる観光地ではなく、国際的な法執行の舞台にもなりうることを示しました。インドネシア・スコットランド・スペインの三カ国合同捜査により、20年以上にわたって活動してきた国際犯罪組織のボスがついに身柄を拘束されました。スペインでの裁判の行方が注目されます。
※本記事は2026年4月9日時点の情報をもとに作成しています。

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