バリ島のリゾートゴルフの代名詞であり、多くのゴルファーに愛された「バリナショナルゴルフクラブ」が2025年4月をもって閉鎖されました。かつて「アジアベスト5コース」にも選ばれた名門ゴルフ場の突然の営業終了は、多くのゴルフファンに衝撃を与えています。この記事では、閉鎖の詳細や理由、そしてバリ島ゴルフの今後について詳しく解説します。閉鎖は残念ですが、バリ島にはまだ素晴らしいゴルフコースが残っています。今後バリ島でゴルフを楽しむための完全ガイドをお届けします。
バリナショナルゴルフ閉鎖の基本情報
閉鎖された具体的な時期はいつ?
バリナショナルゴルフクラブは2025年4月をもって閉鎖しました。複数の情報源では、2025年5月1日を以て営業を終了したとも報じられており、同年5月より改装工事が開始されたとの情報もあります。いずれにせよ、2025年上半期に営業を終了したことは確かなようです。
なぜ閉鎖?考えられる3つの理由
閉鎖の正式な理由は現時点では公表されていません。しかし、いくつかの要因が推測されます。
- 大規模な改装工事あるいは再開発: 複数の情報源で「改装工事」が閉鎖の理由として挙げられています。大規模な改修が必要な状態であった可能性があります。また、広大な敷地を有するゴルフコースは、高級リゾート地であるヌサドゥアエリアでは非常に貴重な土地資産であり、より収益性の高い事業(新規リゾートホテルや高級住宅地、商業施設などの複合開発)へ転換するという商業判断も考えられます。
- 経営環境の変化: 世界的な景気変動や、バリ島観光がコロナ禍で受けた打撃から、採算が合わなくなった可能性もあります。大規模ゴルフ場の維持管理には莫大なコスト(水、人件費、整備費など)がかかります。
- リース契約の満了: 土地の所有者とのリース契約が満了し、更新されなかったというケースも考えられ、これが再開発の判断につながった可能性もあります。
今後再オープンの予定はあるの?
現時点では、再開の予定は立っておらず、営業再開時期は未定です。情報によれば、ゴルフコースの改装は2025年いっぱいまでを予定しているともされますが、2026年以降の運営についても不透明です。少なくとも現時点(2025年8月)では、ゴルフ場としての営業再開はなく、事実上閉業した状態と捉えるべきでしょう。
閉鎖前のバリナショナルゴルフの魅力を振り返る
ここで、多くのゴルファーを魅了したバリナショナルゴルフの姿を振り返ってみましょう。
ヌサドゥアの絶好立地と抜群のアクセス
バリナショナルゴルフは、バリ島南部の高級リゾートエリアであるヌサドゥアに位置し、ヌサドゥアのホテルエリアから最も近いゴルフコースとして知られていました。ングラ・ライ国際空港からも車で約15分〜20分という好立地で、アクセスの良さが大きな魅力でした。主要ホテルが集中するエリアからは無料の送迎サービスも提供され、観光客にとって非常に便利なゴルフ場でした。
アグン山とインド洋を望む絶景コースレイアウト
コースは、遠くにバリヒンドゥー教の総本山であるアグン山を望み、天気が良ければ近隣の島々も見渡せる絶景が自慢でした。1番から9番ホールまでの「山側の丘陵コース」と、10番から18番ホールまでの「ビーチサイドのコース」という2つの異なる情景を楽しめる設計も特徴的で、南国ならではの豊かな自然に囲まれながらのラウンドは格別でした。
難易度が高く面白い!名物ホール「アイランドグリーン」の軌跡
コース設計はNelson & Haworthが手がけたパー72。池やバンカーが効果的に配置され、戦略性と難易度の高さが評価されていました。特に17番ホールの「アイランドグリーン」 は、周囲を池に囲まれた名物ホールとして多くのゴルファーの印象に残っていました。また、整備の行き届いた高速グリーンもこのコースの特徴のひとつで、挑戦し甲斐のあるコースとして人気を集めていました。
バリナショナル閉鎖後はここへ行け!おすすめ代替ゴルフ場2選
バリナショナルゴルフの閉鎖は確かに残念ですが、バリ島には他にも素晴らしいゴルフ場がいくつかあります。ここでは特におすすめの2コースを紹介します。
【絶景】断崖絶壁のリンクス「ニュークタゴルフ」
- 特徴: 世界的なサーフポイントであるウルワツドリームランド近くにあるリンクスコースです。国内ツアーにも使用される本格的なコースで、インド洋の荒波と断崖絶壁の壮大な景色が楽しめます。フェアウェイは微妙なうねりがあり、雨季と乾季で方向が真逆になる風もこのコースの名物で、非常にチャレンジングです。
- アクセス: 空港から約30分。バリ島南部に位置します。
- 料金目安: コースにより変動しますので、現地の旅行会社で最新の料金を確認する必要があります。
- おすすめポイント: バリ島随一の絶景と戦略性を兼ね備えた、本格派ゴルファーにおすすめのコースです。海風を読みながらのプレーは、他では味わえない爽快感があります。
【気軽】全18ホールパー3の「ブキットパンダワゴルフ」
- 特徴: バリ島で最も新しいゴルフコースの一つで、その最大の特徴は全18ホールがパー3のショートコースであることです。最長200mを超えるホールもあり、コースレイアウトも難しく、単なる練習場ではなく本格的なショートコースとして評価されています。
- アクセス: ヌサドゥアから約20分。バリ島南部の石灰岩の崖に位置し、インド洋やパンダワビーチの美しい景色を望めます。
- 料金目安: コースにより変動しますので、現地の旅行会社で最新の料金を確認する必要があります。
- おすすめポイント: ラウンド時間が約3時間と比較的短く気軽に楽しめるため、ゴルフ初心者や家族連れ、時間が限られている観光客、そしてショートゲームの精度を上げたい上級者にも最適です。
主な代替ゴルフ場比較
ゴルフ場名 | 主な特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
ニュークタゴルフ | 断崖絶壁のリンクスコース、海風が戦略の鍵、本格派 | 絶景を望みながらチャレンジングなゴルフを楽しみたい上級者 |
ブキットパンダワゴルフ | 全18ホールパー3のショートコース、手軽で景色も良い | 初心者、時間がない人、ショートゲームを磨きたい人 |
バリハンダラゴルフ | 高原の避暑地、涼しくて広々としたコース | 暑さが苦手な人、落ち着いてゴルフを楽しみたい人 |
※バリハンダラゴルフも、空港から車で2時間ほどのブドゥグル高原(標高約1000m)に位置する避暑地のコースとして有名です。涼しい気候でラウンドしたい方にはおすすめです。
バリ島ゴルフを計画する前に知っておくべきこと
バリ島でのゴルフを楽しむために、基本的な情報とマナーを押さえておきましょう。
予約の方法とキャディ・チップの相場
- 予約方法: バリ島のゴルフ場予約は、現地の旅行会社を通すのが一般的です。日本語で対応可能で、送迎やレンタルクラブの手配も含めたパッケージを提供しているため、観光客にとって非常に便利です。
- キャディ: バリ島のゴルフ場では、プレイヤー1人に1人のキャディが帯同するのが標準です。キャディはコースの状況を熟知しており、クラブ選択やグリーンの読みなどで心強いアドバイスをしてくれます。
- チップの相場: ラウンド後、キャディへ感謝の気持ちとしてチップ(心付け)を渡すのが慣習です。その相場は15万~20万ルピア(日本円でおよそ1,500円~2,000円程度)が目安です。
ゴルフ場の服装規定とマナー
- 服装規定: 襟付きのシャツ(ポロシャツ)、ゴルフパンツまたはバミューダショーツ、ゴルフシューズ(スパイクレス) が基本です。Tシャツ、タンクトップ、ジーンズ、短パンなどでのプレーは禁止されている場合がほとんどですので、注意が必要です。
- マナー: 南国リゾートとはいえ、ゴルフは紳士・淑女のスポーツです。他のプレーヤーへの配慮、ペースプレー、コースの保護など、基本的なマナーは守りましょう。また、休憩なしで18ホールを一気に回る「スループレイ」が原則となるコースが多いようです。
最新情報を確認する方法(情報は常に変わる)
ゴルフ場の営業状況、料金、規制などは常に変化する可能性があります。特にバリナショナルゴルフの今後の動向や、他のコースの混雑状況(バリナショナル閉鎖の影響で他コースが混み合っている可能性があります)については、渡航前および現地にて最新情報を確認することを強くお勧めします。信頼できる現地の旅行会社に問い合わせるのが最も確実な方法です。
まとめ:バリ島ゴルフは新しいステージへ
バリナショナルゴルフクラブの閉鎖は、確かに多くのゴルファーにとって寂しいニュースです。その卓越したコースコンディション、絶景、そして充実したサービスは、まさにバリ島リゾートゴルフの象徴でした。
しかし、バリ島のゴルフの魅力は決してそれだけではありません。雄大なインド洋を望むニュークタゴルフや、気軽に楽しめるブキットパンダワゴルフなど、異なる特徴を持った素晴らしいコースが依然として存在します。
閉鎖は一つの区切りですが、バリ島ゴルフの新たな章が始まっているとも言えるでしょう。今後バリ島を訪れる際は、これらの代替コースで、南国ならではの開放感あふれるゴルフ体験を存分に楽しんでください。そして、ゴルフの後はバリ島の美味しい料理や、癒しのスパタイムもお忘れなく!
※本記事の情報は2025年8月時点のものです。ゴルフ場の状況は予告なく変更になる場合がありますので、ご計画の際には必ず最新情報をご自身でご確認ください。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛
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