クタビーチ――バリ島を象徴する黄金の砂浜。サーファーが波を駆け抜け、インド洋に沈む夕陽が空を染める光景は、まさにここでしか体験できない特別な瞬間です。
しかし2026年現在、この美しいビーチは静かに、しかし確実に砂を失いつつあります。原因は空港の拡張ではなく、海岸侵食や気候変動、砂の自然な循環の乱れなど、複合的な要因によるものです。
希望もあります。日本と協力した50億円規模の保全プロジェクトにより、クタビーチは再び黄金の砂浜を取り戻すべく動き始めています。今しか見られない「工事前のクタ」を体験し、サーフィンや夕陽観賞を楽しむ──2026年のバリ島旅行の醍醐味です。
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1. クタビーチの砂浜はどこへ消えたのか

1960年代、サーファーたちによって世界に知られるようになったクタビーチ。全長約5kmにわたり、レギャンビーチ、スミニャックビーチとつながるこのエリアは、観光の原点ともいえる場所でした。
海岸侵食の主な原因
- インド洋からの強い波
南向きの開放海岸であるクタビーチは、外洋の波が直接押し寄せます。雨季や台風時には砂が削られ、海に流れやすくなります。 - 上流域での砂の採取
内陸部での建設用砂採取により、自然に海岸へ運ばれる砂が減少。供給不足が侵食を加速させています。 - 海面上昇
地球温暖化により海面が上昇。高い潮位で波が砂浜に到達しやすくなり、砂の流出が増加します。 - インフラ開発による砂の循環の乱れ
ホテルや道路、ショッピングセンターの建設で砂の自然な移動が阻害され、局所的な侵食が発生しています。
しかし現在、クタビーチは静かに危機に瀕しています。調査では年間で約10メートルずつ海岸線が後退しており、特に被害が深刻な場所では15〜20メートルもの砂が失われています。このままでは2030年には砂浜幅が半分以下になる可能性もあります。

過去の砂補充工事の教訓
2006年の砂補充工事では、数ヶ月で砂が再び流出。波や潮流の力を考慮せず投入したためです。これが、「まず構造物で砂を守る基盤を作ってから補充する」という科学的手法の重要性を示しています。
2. 空港拡張は本当にクタビーチに影響しているのか?

クタビーチの砂浜減少でよく聞かれるのが「空港拡張のせい」という話。しかしこれは半分正確、半分誤解です。
事実:空港は周辺環境に影響
- ングラライ国際空港はクタビーチの南に隣接
- 空港建設や埋め立て、排水施設設置により、砂の供給が部分的に阻害
- 地形や海岸生態系に間接的な影響
誤解:砂浜が直接破壊されたわけではない
現在進行中の『プロジェクト・オプティマイゼーション』は、主にターミナル内の増設が中心。ビーチへの直接的な被害はありません。
- 新しいX線検査エリアや出発ゾーンの増設
- ラウンジや待合施設の拡張
- 動線改善
北バリ新国際空港計画
南バリへの観光集中を解消するため、北バリに新空港(BIBU)が建設中。
- 人工島900ヘクタールに建設
- 年間旅客処理能力5,000万人
- 運用開始予定:2027年
- 北バリの経済活性化・雇用創出:約22万人
3. 日本と協力した50億円規模の保全プロジェクト

2025年、インドネシア政府とJICAが連携し、バリビーチ保全プロジェクト第2フェーズ(BBCP Phase II)が始動。総事業費は約50億円で、過去最大規模の海岸保全工事です。
プロジェクト内容
- 離岸堤の建設
クタ、レギャン、スミニャックに4基設置。波の力を分散し、砂の流出を防ぎます。 - 大規模な砂の補充
離岸堤完成後、約61万立方メートルの砂をジンバラン周辺の海底から採取して補充。科学的手法で砂の流出を防ぎます。
工事スケジュール
- 2025年4〜5月:旧離岸堤撤去・石灰岩搬入
- 2025年6〜10月:新離岸堤設置
- 2025年11月〜2026年3月:砂の補充
- 2026年末:改修後ビーチ正式オープン予定
さらに歩道拡張、街灯設置、樹木植栽も並行実施。景観改善も目指します。
4. 北バリ新国際空港計画で観光地図が変わる
北バリ新空港(BIBU)は、南バリの観光集中を解消し、島全体のインフラを刷新するプロジェクトです。
- 建設地:ブレレン県クブタンバハン沖人工島(約900ヘクタール)
- 年間旅客処理能力:5,000万人
- 総事業費:約5,000億円(民間資金+中国建設企業)
- 第1滑走路運用開始予定:2027年
南北バリ間の観光バランスを整え、地域経済や雇用創出にも貢献します。
5. 旅行者が知っておくべきクタビーチ情報【2026年版】

訪問のタイミング
保全工事中でもビーチはアクセス可能。一部砂浜は細いですが、「生まれ変わる直前のクタビーチ」を体験できる貴重な期間です。
サーフィン
北部のサーフポイントは工事の影響なし。波質・スクール・エントリーポイントも従来通り。初心者から上級者まで楽しめます。
夕陽観賞

インド洋に沈む夕陽は健在。工事の景観変化も、「今のクタビーチ」を感じる一部として楽しめます。
おわりに 「守られる」クタビーチ
クタビーチはもはや「壊れる」段階ではなく、科学的保全工事により守られる段階にあります。2026年末には黄金の砂浜が戻る予定です。
北バリ新空港の完成で、バリ島全体の観光地図も大きく変化。南バリ集中の解消、北バリ経済活性化──変化するクタビーチを見届ける旅こそ、2026年の「リアルバリ体験」です。

一日も早い普及を心から願っています。
最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でまた、お会いしましょう。
またねー。💕
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5.ポテトヘッド・ビーチクラブ(Potato Head Beach Club Bali)
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