バリ島といえば、美しいビーチや神秘的な寺院、そして穏やかで笑顔あふれる人々。けれど、そんな魅力的なバリ島にも、旅行者が気をつけるべき“暗黙のルール”があるのをご存知でしょうか?
バリ島はインドネシアの中でも特にヒンドゥー教の影響が色濃く残る地域。そのため、私たちにとっては日常的な行動でも、現地では無礼と捉えられてしまうこともあります。
もちろん、バリの人々はとても寛容で、観光客に対して優しく接してくれますが、ちょっとした配慮をすることで、旅はもっと心地よく、深く思い出に残るものになるはず。
本記事では、バリ島で「やってはいけないこと」「知っておくべきマナー」をポイントに分けて、わかりやすく紹介します。これを読めば、現地の人たちとより良い関係を築けること間違いなしです!
- 寺院に入る時は肌を露出しない
- 生理中は寺院の入場不可
- 飲酒しての寺院訪問は禁止
- 左手で握手しない
- 人の頭に触れない
- 洗濯物を頭上より高く干さない
- 人前でバリ人を叱らない
- ニュピの日は外出禁止
- 寺院や観光地の物を勝手に持ち帰らない
- 路上のお供えは蹴っても大丈夫(ただし詐欺には注意)
- 撮影禁止の場所に注意
- 裸で出歩かない
- 歩き煙草禁止
寺院に行くときの服装とマナー、ちゃんと知ってる?
バリ島観光でぜひ訪れてほしいスポットのひとつが「お寺(=プラ)」なんだけど、
実は 入るときにちょっとしたルールがあるんです。
知らずに行っちゃうと、「えっ、入れないの!?」なんてこともあるので、事前にチェックしておこう!
肌の露出はNG。サルンとスレンダンはマスト!

まず、服装に注意!
タンクトップにショートパンツ…はNGです。お寺は神聖な場所なので、露出の多い服は避けましょう。
そして、バリの寺院に入るときは、サルン(腰巻き)とスレンダン(腰ひも)を身に着けるのがマナー。
🧣サルン=腰に巻く布。
🧵スレンダン=腰にひもを巻いて“けじめ”をつける意味があるんだって。
大きなお寺には貸し出しがあるので、入口でレンタルすればOK!
ローカルなお寺に行くなら、自分で1枚サルンを持っておくと便利だよ〜。
生理中・出産後・怪我のある人は入場NG?
ちょっと意外かもしれないけど、
バリのお寺では 「体が不浄とされる状態の人」は入れないという考え方があります。
たとえば…
- 生理中
- 出産直後
- 怪我をして血が出ている状態
こういった場合は、その日のお寺参拝はお休みしたほうがベター。
もちろん観光客がうっかり入ってしまったからといって、怒られたりはしないけど、
文化や信仰へのリスペクトとして知っておきたいポイントです。
飲酒した後の参拝もNG!
これはちょっと想像しやすいかもだけど、酔っ払った状態で神聖な場所に入るのは絶対NG!
昼間ビーチでビンタンビールを楽しんだあとに、「じゃ、お寺寄ろうか〜」ってなると…ちょっと危ない💦
🍺 お酒はリゾート気分で楽しむとして、お寺参拝の前は控えておこう。
お寺=神様がいる場所。ちょっとだけ心を整えて
バリのお寺は、観光スポットというより、地元の人たちにとって大事な“祈りの場”。
だからこそ、少しだけ気をつけたいマナーがあります👇
- 静かにする
- 道をふさがない
- 写真撮影は控えめに(禁止エリアもあるよ)
「なんだか堅苦しそう…」って思うかもしれないけど、
ルールを守ることで、より深くバリの文化を体験できるから不思議なんです。
リゾートの顔と、信仰の顔。どっちも知ってこそ“バリ通”!
バリ島って、キラキラしたリゾートの一面もあれば、
神様を大切にしてる信仰の島という顔もある。
そのどちらも体験できたら、きっともっとバリのことが好きになるはず!
お寺を訪れるときは、ちょっぴり背筋を伸ばして──
「サルン巻いたら、ちょっと地元の人になれた気分」って楽しんでみてね。
バリ島でやりがちな「ちょっと待った!」な行動あれこれ
左手で握手、実はNG?
日本じゃあんまり気にしないかもしれないけど、バリ(というかインドネシア全体)では左手は“ちょっと不浄な手”とされてるんです。というのも、昔ながらのトイレ文化では左手で体を洗うことが多く、「左手=衛生的じゃない」というイメージがあるんですね。
だから、握手したり、物を渡したり、食べたりするときに左手を使うのはタブー。特にフォーマルな場面では気をつけたいところ。
左利きの人にとってはちょっと気を遣うけど、「バリ文化にリスペクト!」の気持ちで、なるべく右手を使うように意識してみてくださいね。
🍽️ちなみに、レストランなどでの食事のときは、左手を使ったからといって怒られるわけじゃないのでご安心を。カジュアルな場ではそこまで厳しく見られてません。
子どもの頭をポンポン…それ、NGかも!
バリ島の子どもたちって、黒目がキラキラしててほんとに可愛いんですよね。ついつい頭を撫でたくなる…んですが!
ちょっとストップ!
バリでは、「頭は神様が宿る神聖な場所」とされてるんです。だから、むやみに人の頭を触るのはマナー違反。子どもに限らず、大人でも同じなので要注意。
✂️例外として、スパやマッサージ、床屋さんで頭を触られるのはOK。あくまで“儀式的な意味がない日常ケア”として見なされています。
洗濯物は低めに干すのがマナー
ホテルのバルコニーで水着を干そうとして、「とりあえず柵にかけとこう~」ってやってませんか?
実はこれも、ちょっと気をつけたいポイント。
バリでは高い位置は神様のエリアと考えられていて、洗濯物を高いところに干すのはNG行為なんです。現地の人のおうちを見ると、腰くらいの高さに干してあって「え、低っ!」ってなることも(笑)
ホテルでも、バルコニーの外に見える位置じゃなくて、備え付けの干しラックやバスルームの物干しを使うのがスマートです。
人前で怒るのはバリでは超NG
何かトラブルがあって、つい怒りたくなることもあるかもしれません。だけど、バリでは「人前で怒る・叱る」はすごく失礼なことなんです。
特に相手を恥ずかしめるような言動は絶対にNG。バリの人たちはとても穏やかで、マイナスの感情を表に出すことを嫌います。
なので、ちょっとしたことでも怒りたくなったら、深呼吸して気持ちをリセット。怒るより、静かに事情を伝えた方が、バリの人たちもきっと丁寧に応じてくれるはずです。
ちょっと気にするだけで、旅の質がグンと上がる
こういった文化的なマナーって、日本と違うからこそ戸惑うこともあるけど、「知ってるかどうか」だけで旅の印象って全然変わるんですよね。
バリの文化を尊重することは、あなた自身がバリの人たちに歓迎される近道でもあります。
ちょっとした配慮で、より深く、心に残る旅になりますように🌿
公共の場でのマナーとNG行動
「知らなかった!」では済まされないかも!?
バリ島は観光地として超人気だけど、そこにはちゃんと“守るべきマナー”があるんです。
知らずにやってしまうと、現地の人に不快な思いをさせてしまったり、時には法律違反になっちゃうことも。
ということで、ここでは「バリでうっかりやりがち」なNG行動をピックアップして紹介します!
ニュピの日はまさかの“完全外出NG”!?
「ニュピ(Nyepi)」って聞いたことありますか?
これはバリヒンドゥー教のお正月にあたる神聖な日なんですが、なんとこの日は島中が“静寂”に包まれる特別な日。
✅ 外出NG
✅ 飛行機もストップ
✅ 電気・火の使用も最小限
✅ ホテルの外にも一歩も出ちゃダメ(観光客も例外じゃない!)
つまり…この日はホテルで静かに過ごす一択なんです。
とはいえ、ニュピ中のバリは星空が本当にキレイだし、SNS断ちして自分と向き合う時間にもなって、実はかなり貴重な体験になりますよ。
🌟 事前にニュピの日をチェックして、旅程に組み込むのが◎!
寺院の石や供物は「思い出」にしないで
バリ島を歩いていると、道ばたや建物の前に小さなカゴにお花やお菓子、お香がのったものを見かけると思います。これ、全部お供え物(チャナン)です。
中には「可愛いから写真撮りたい!」「ちょっと持って帰っていい?」って思う人もいるかもですが…
🚫 触っちゃダメ!持ち帰りもNG!
これは神様へのお供え。神聖なものなんです。
また、寺院の石や砂を記念に持ち帰るのもマナー違反&文化的タブー。
神聖な場所には敬意を忘れずに!
上半身裸 or 裸足で歩くのはアウト!
ビーチで遊んだあと、ついそのまま水着のままウロウロ…なんてやってませんか?
バリでは、上半身裸で公共の場を歩くのは完全NG。裸足で歩くのも「だらしない」「敬意がない」と見られることがあります。
なので、 ✅ カフェやショップに入るときはTシャツ着用!
✅ サンダルでもOKなので、とりあえず何か履いて!
🏝️ビーチの中はOKだけど、出たらちゃんと服を着よう!
歩きタバコ&ポイ捨てはやめよう
日本でももちろんNGだけど、バリでも歩きタバコやポイ捨てはしっかりマナー違反です。観光地だからといって緩いわけじゃありません!
最近は禁煙エリアも増えてきているので、喫煙したい人は「Smoking Area」の表示をちゃんとチェック。
あと、ポイ捨てしたのを見られたりしたら…地元の人からの信頼は一気にゼロになるかも。
バリをキレイに保つのは、旅行者の大事な役割でもありますよ。
撮影禁止エリアではスマホもNG!
寺院や儀式の場などでは、撮影が禁止されている場所もあります。
✅ 立て札がある場合は従う
✅ 撮っていいか迷ったら、まず聞いてみる
✅ セルフィーや動画もNGな場合あり
宗教行事の最中にカメラを向けるのはとても失礼になることも。
インスタ映えよりも、その瞬間を心で感じることを優先してみてくださいね。
実はOK?気にしすぎないポイント
「えっ…やっちゃった!?」って思っても大丈夫なこと、実はあります
バリって独特なマナーや文化があって、初めて行くと「うわ、これってアウトだった!?」って焦ることもあるんだけど…
実は、そこまで神経質にならなくてもいいこともあるんです。
ここでは「やっちゃったかも…?」って瞬間でも大丈夫!って安心できるポイントを紹介するよ。
路上のお供え(チャナン)をうっかり踏んじゃった!
バリでは道ばたによく小さなカゴにお花やビスケット、お香が入った“チャナン”というお供え物がありますよね。
観光客は「あっ!踏んじゃった…やばい!バチ当たる!?」って焦ることがあるんだけど、安心してください。
✅ 悪意がなければOKです!
うっかり踏んじゃっても、現地の人たちは「仕方ないよね〜」って感じで受け止めてくれます。
🙏 わざと踏むのはもちろんNGだけど、よけようとしても踏んじゃうこと、たまにありますよね。気づいたら心の中で「ごめんね」とつぶやいておけば大丈夫!
● 左利きで食事しても大丈夫?
バリやインドネシアでは左手は“不浄の手”とされていて、握手・物の受け渡し・食事にはあまり使わない文化があります。
でも、左利きの人にとっては日常的に使う手。だからといって、無理に全部右手に変える必要はありません。
✅ 左利きでも、食事に使っても大丈夫!
ただし、 ✅ なるべく右手を意識する場面(物を渡すとき、人に触れるとき)はちょっとだけ注意しておくと◎。
🍽️ レストランで左手でフォーク持ってるからって怒られるなんてことはないので、安心してご飯楽しんでください!
頭を触るのはNG…でも例外アリ!
「頭を触っちゃダメ」って聞いたことあるかも?
バリでは頭は“神様が宿る神聖な場所”って考えられていて、むやみに触るのは失礼とされています。
でも、すべてがNGってわけじゃない!
✅ スパでのヘッドマッサージ
✅ 理髪店で髪を整えてもらう
こういう場合はもちろんOK!サービスの一環として触れるのはまったく問題なしです。
✂️ マッサージで「頭もお願いしま〜す」って言っても、変な目で見られたりはしないのでご安心を!
バリの「ティダアパアパ」精神とは?
完璧じゃなくていいんだよ。バリは“気にしない”の天才!
バリ島で何かちょっとしたミスをしたとき、現地の人からよく返ってくる言葉があります。
それが──
👉 「ティダ アパ アパ(Tidak Apa Apa)」
直訳すると「大丈夫だよ」「気にしないで」みたいな意味。
つまり、「そんなの全然問題ないよ〜」ってニュアンスです。
例えばこんなときに…
- 道を間違えた? → 「ティダアパアパ!また戻ればいいよ」
- 頼んだ料理がちょっと違った? → 「ティダアパアパ!おいしければOKだよね〜」
- チャナン踏んじゃった? → 「ティダアパアパ、事故だししょうがないよ」
とにかく、バリの人たちは寛容で、おおらか。
小さなことにいちいちイライラしないで、「まあいっか」って受け入れる心を持ってるんです。
🌴これが、バリの心地よさにつながってる気がするんですよね〜。
完璧を求めない。それより“楽しむ気持ち”が大事!
旅行中、ついつい「こうしなきゃ」「失敗したらどうしよう」って思っちゃうこと、ありますよね。
でもバリでは、「違っててもいい」「うまくいかなくてもそれも思い出」くらいの心でいたほうが楽しめます。
✅ 言葉が通じないこともある
✅ 時間がゆる〜いこともある(バリタイム、なんて呼ばれたりします)
✅ 想像と違うことも多々ある
それでも、それがバリらしさ。
違いを楽しめると、旅はもっと深く、豊かになる。
バリ流の“ゆるさ”を、ちょっとだけ真似してみる?
せっかくバリにいるなら、「ティダアパアパ精神」をちょっとだけ自分にも取り入れてみませんか?
- ちょっとのミスは気にしない
- 予定どおりにいかなくても笑って流す
- 人の違いをジャッジしないで受け止める
そんな風に過ごしていると、なんだか心がふわっと軽くなるんです。
🧘♀️「ちゃんとしなきゃ」より「今を楽しもう」が、バリでは正解かも♪
旅の最後に伝えたいこと
文化が違えば、考え方も違う。
だからこそ、柔軟な心と、ちょっとした思いやりが旅をぐっと豊かにしてくれるんですよね。
「ティダアパアパ」──この魔法の言葉を、ぜひ心にひとつ、バリのお土産として持ち帰ってくださいね。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛