「バリ島って南国でのんびりしたイメージだけど、治安は大丈夫?」
初めての海外旅行や一人旅を考えている人ほど、こんな不安を感じるはずです。
結論から言うと、バリ島は比較的治安の良い観光地です。
ただし、日本と同じ感覚で行動すると、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
この記事では、
- バリ島の最新の治安状況
- 実際に注意すべき危険エリア
- 夜の過ごし方
- 観光客が遭いやすい犯罪
- 安全に旅行するための具体的な対策
を、初めての方にも分かりやすく解説します。
バリ島の治安は本当に大丈夫?
バリ島は「比較的安全」と言われる理由
バリ島は世界的なリゾート地で、観光が主要産業です。
そのため、観光客に対する犯罪は国としても警戒されており、東南アジアの中では比較的治安が安定している地域とされています。
日中であれば、女性一人でも観光地を歩いている姿は珍しくありません。
実際、多くの旅行者が大きなトラブルなく滞在しています。
ただし多いのは、
スリ・ひったくり・ぼったくりなどの軽犯罪。
命に関わる事件は少ないものの、「油断した観光客」が狙われやすいのが現実です。
外務省の危険レベルから見るバリ島の現状【2026年】
外務省の海外安全情報では、
バリ島は「レベル1:十分注意」に分類されています。
これは、
「渡航は可能だが、一般的な注意が必要」
という位置づけです。
東南アジア諸国の多くが同レベルであることを考えると、
バリ島だけが特別危険というわけではありません。
外務省「危険情報(海外安全情報)」の危険レベル一覧
| 危険レベル | 意味(日本語) | 意味(概略) | 例(該当国・地域) |
|---|---|---|---|
| レベル1 | 十分注意してください | 渡航・滞在には注意が必要 | 例:タイ、シンガポール(一般観光地でよく該当)※実値は随時更新 |
| レベル2 | 不要不急の渡航は止めてください | 不要な旅行は避け、行く場合は注意を | 例:一部地域で治安・社会情勢が不安定な国 |
| レベル3 | 渡航は止めてください(渡航中止勧告) | どんな目的でも渡航を中止すべきレベル | 例:紛争地域、深刻な治安悪化エリア |
| レベル4 | 退避してください。渡航は止めてください(退避勧告) | 既に滞在者は退避し、新規渡航は絶対に避けるべき最高警戒レベル | 例:イラン全土(2025年の退避勧告例) |
※上記定義は外務省公式や複数解説サイトに基づく4段階分類です。
この表は 代表例 であり、実際の国・地域ごとのレベルは常に変動します。
最新のレベルは 外務省 海外安全ホームページ で確認してください
バリ島で特に注意すべき危険エリア
クタ・レギャン|観光客を狙った犯罪が多い
クタ・レギャンは、
- ビーチ
- カフェ
- バー
- ナイトクラブ
が集まる、バリ島屈指の繁華街です。
その分、
スリ・ひったくり・客引きトラブルが非常に多いエリアでもあります。
特に多いのが、
- バイクに乗ったままバッグを奪うひったくり
- 歩きスマホ中のスマートフォン盗難
観光中は、
✔ バッグは身体の前
✔ スマホは人目の少ない場所で使わない
を徹底しましょう。
対策はこちら👇
スミニャック・チャングー|夜間は特に注意
おしゃれなビーチクラブが並ぶスミニャック・チャングーも、観光客が多い分、犯罪が発生しやすいエリアです。
特に注意したいのが、
- 夜間・早朝
- お酒に酔った観光客
を狙った集団スリや置き引き。
レストランやホテルでも、
「ここは安全そうだから」と油断しないことが大切です。
対策はこちら👇


ングラ・ライ国際空港|タクシーの客引きに注意
到着直後に戸惑いやすいのが、空港でのタクシー客引き。
配車アプリ(Grab)を使う予定でも、
途中でしつこく声をかけられることがあります。
ここで大切なのは、
曖昧な態度を取らないこと。
「No, thank you」とはっきり断り、
ついてくる場合は無視して進みましょう。
対策はこちら👇
ニュピ祭(静寂の日)と前日の注意点
バリ島では毎年3月頃、
ニュピ(静寂の日)という重要な宗教行事があります。
当日は、
- 外出禁止
- 空港閉鎖
- 商店休業
- インターネット制限
など、観光客も例外ではありません。
また、前日のオゴオゴ祭では人混みが増えるため、
スリ・ひったくりにも注意が必要です。
ニュピの詳細はこちら👇
バリ島の夜の治安は?出歩いても大丈夫?
夜は人通りが急激に減る
バリ島は、
朝が早く、夜が早い島です。
深夜になると、
昼間は賑わっていた場所でも一気に人がいなくなります。
人通りが少ない=犯罪が起きやすい
というのは、どの国でも同じです。
夜の一人歩きが危険な理由
特に、
- 女性の一人歩き
- 暗い路地
- 長時間の徒歩移動
は避けるべきです。
「近いから歩こう」は、バリ島では危険な判断になりがちです。
夜の移動はGrab一択
夜間の移動は、
GrabやGojekなどの配車アプリを使いましょう。
料金が事前に確定し、
ドライバー情報も確認できるため、
ぼったくりやトラブルを防げます。
治安が良いとされるおすすめ宿泊エリア
ウブド|落ち着いた雰囲気で比較的安全
内陸に位置するウブドは、
自然が多く、騒がしいナイトスポットも少ないエリア。
比較的治安は良いですが、
夜の一人歩きや人通りの少ない道は避けましょう。
ヌサドゥア|セキュリティ重視の高級リゾート
ヌサドゥアは、
ゲートで管理された高級リゾートエリア。
警備体制が整っており、
バリ島の中でも特に安心感があります。
初めての海外旅行や、
治安を最優先したい人には最適です。
ホテル選びで必ず確認したいポイント
- 大通り沿い
- 24時間フロント
- セキュリティゲート・警備員あり
この3点は必ずチェックしましょう。
観光客が被害に遭いやすい犯罪例
スリ・ひったくり・置き引き
もっとも多い犯罪です。
荷物よりも自分の安全を最優先してください。
ATM・クレジットカードのスキミング
ATMは、
✔ 銀行内
✔ 空港
✔ ショッピングモール内
のものを使うのが安心です。
「お金見せて詐欺」
「日本のお金を見たい」
「両替の仕方が分からない」
こんな声かけは、基本すべて断りましょう。
タクシーでのぼったくり・強盗
流しのタクシーは避け、
配車アプリかホテル手配を利用しましょう。
バリ島で被害に遭わないための防犯対策
早朝・夜間は出歩かない
人が少ない時間帯は、
リスクが一気に高まります。
貴重品の持ち方・服装に注意
- バッグは前掛け
- 高価なアクセサリーは控える
- パスポートはホテル金庫へ
タクシー・移動手段の選び方
安全な移動は、
旅の安心感を大きく左右します。
万が一トラブルに遭った時の対処法
緊急連絡先
- 警察:110
- 救急車:119
- 消防:113
在デンパサール日本国総領事館でできること
パスポート盗難やトラブル時には、
総領事館が強い味方になります。
バリ島の自然災害リスク:洪水・火山噴火・地震の現状と対策
洪水リスク
バリ島では雨季(10月~4月)に集中的な降雨による洪水が頻発しています。特に低地や河川周辺では都市型洪水の危険性が高く、近年は気候変動の影響で豪雨の頻度・強度が増加傾向にあります。
火山噴火の警戒
バリ島のアグン山は活発な活火山として知られ、2017-2019年にかけて噴火活動を活発化させました。現在も警戒レベルは維持されており、火山灰の影響で空港閉鎖が発生する可能性があります。また、バトゥール山も活火山として監視対象となっています。
地震活動
バリ島は環太平洋火山帯に位置し、地震活動が活発な地域です。過去には1917年にM6.6の大地震が発生し、大きな被害をもたらしました。近海ではプレート境界型地震の発生リスクも存在します。
観光客への注意点
- 最新情報の確認:現地気象庁や火山監視機関の情報を随時チェック
- 避難経路の把握:宿泊施設の避難経路や避難場所を確認
- 保険の加入:自然災害もカバーする旅行保険への加入が強く推奨
- 雨季の旅行計画:洪水リスクを考慮したスケジュール作成
バリ島当局は災害警報システムの整備を進めており、観光地でも避難指示には速やかに従うことが重要です。自然災害リスクを理解した上で、安全な旅行を楽しみましょう。
Q&A|バリ島の治安・危険性に関するよくある質問【2026年版】
Q1:バリ島の危険レベルは?
A:外務省の海外安全情報では、バリ島を含むインドネシアは「レベル1(十分注意)」です。
これは「渡航可能だが注意が必要」という意味で、
多くの人気観光国と同じレベルです。
戦争や内戦状態ではありませんが、
✔ スリ
✔ ひったくり
✔ ぼったくり
といった観光客を狙った軽犯罪は日常的に発生しています。
日本と同じ感覚で行動しないことが、安全に旅をするための前提になります。
Q2:バリ島は安全ですか?
A:基本的には安全ですが、「油断すると危ない場所」でもあります。
日中の観光地やリゾートエリアでは、
女性の一人旅でも問題なく過ごしている人が多いです。
ただし、
- 夜の一人歩き
- 人通りの少ない道
- 流しのタクシー
こうした行動を取ると、トラブルに遭う確率が一気に上がります。
「危険な国」ではなく、
「気を抜いた観光客が狙われやすい国」
という理解が一番近いです。
Q3:バリ島でNGな行動は?
A:以下の行動は、トラブルや危険につながりやすいので避けましょう。
- 夜に一人で歩く
- 歩きスマホをする
- バッグを後ろに背負う
- 見知らぬ人に財布やお金を見せる
- 曖昧な態度で客引きに対応する
特に「日本では普通」の行動が、
海外では危険になるケースが多い点に注意が必要です。
Q4:バリ島でしてはいけないことは?
A:治安面と文化面、両方で「してはいけないこと」があります。
治安面でNG
- 流しのタクシーに乗る
- 深夜に徒歩移動する
- 高額な現金や貴重品を持ち歩く
文化面でNG
- 寺院で露出の多い服装をする
- 子どもの頭をなでる
- 左手で物を渡す
文化を尊重する姿勢が、結果的にトラブル回避にもつながります。
Q5:バリ島に危険な生物はいますか?
A:いますが、基本的な注意を守れば過度に怖がる必要はありません。
代表的なものは、
- 海のクラゲ
- ウニ
- 野犬
- サル(特にウブド周辺)
サルは、
✔ サングラス
✔ 帽子
✔ 食べ物
を奪うことがあるため、近づきすぎないことが大切です。



Q6:バリ島に危険人物は多い?
A:多いわけではありませんが、観光客を狙う人物は存在します。
特に注意したいのは、
- しつこい客引き
- 「日本が好き」と近づいてくる人物
- お金や両替の話を持ち出す人
親切そうに見えても、
金銭や個人情報の話が出た時点で距離を取る
これが基本です。
Q7:バリ島の治安は2026年も大丈夫?
A:2026年も、バリ島の治安は大きく悪化していません。
ただし、
観光客の増加に比例して、
✔ スリ
✔ ひったくり
✔ 詐欺
は増える傾向にあります。
「昔は安全だった」という情報だけを信じず、
最新情報を前提に行動することが重要です。
Q8:バリ島は行かない方がいいですか?
A:治安面だけで見れば「行かない方がいい場所」ではありません。
ただし、
- 海外旅行が初めて
- トラブル対応が不安
- 夜遊び中心の旅行をしたい
という場合は、
向き不向きが分かれる可能性があります。
「静かに自然を楽しむ」「リゾート内中心で過ごす」
このスタイルなら、満足度は非常に高いです。
Q9:バリ島の治安ランキングは高い?低い?
A:東南アジアの中では「中〜やや良い」位置づけです。
シンガポールや日本ほど安全ではありませんが、
一方で、治安が極端に悪い国とも違います。
注意すべきは軽犯罪が多いこと。
逆に言えば、対策を知っていれば防げるケースがほとんどです。
Q10:バリ島で治安が悪い地域はどこ?
A:観光客が集中する繁華街が要注意です。
特に注意したいのは、
- クタ
- レギャン
- スミニャック
- チャングー
「危険地域」というより、
観光客が多く犯罪が起きやすいエリアと考えると分かりやすいです。
Q11:バリ島の危険度は高いですか?
A:危険度は「高くはないが、低くもない」です。
日本基準で考えると危険に感じますが、
世界的な観光地として見ると標準的。
重要なのは、
危険をゼロだと思わないこと。
それだけで、旅の安全度は大きく変わります。
まとめ(Q&A)
バリ島は、
- 正しい知識
- 最低限の警戒心
この2つがあれば、
安心して楽しめる場所です。
「怖いから行かない」ではなく、
「知ったうえで安全に行く」
それが、後悔しないバリ島旅行のコツです。
まとめ|治安を理解すればバリ島旅行は怖くない
バリ島は、
「危険な島」ではありません。
ただし、
日本と同じ感覚で行動しないこと
これが最大の安全対策です。
正しい知識と少しの注意があれば、
バリ島は心から楽しめる場所になります。
南国の雰囲気に流されすぎず、
安全第一で、素敵な旅を楽しんでください。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛

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