1. バリ島の地理
バリ島はインドネシア共和国の34州のうちの1つで、州都はデンパサール市です。南緯約8度に位置し、赤道から約1000km南にあります。バリ島の面積は約5,780平方キロメートルで、東京都の約2.6倍、大阪府の約3倍に相当します。2024年時点での人口は約440万人で、観光業が盛んな地域として知られています。
バリ島は美しいビーチや山々、田んぼの風景が広がっており、観光客にとって魅力的なスポットが多数存在します。特に、ウブド地区は文化的な中心地として知られ、アートや伝統的な舞踊、料理が楽しめます。
時差
バリ島は日本より1時間遅れており、日本の正午にはバリ島は午前11時です。首都ジャカルタやボロブドゥール遺跡があるジョグジャカルタは日本より2時間遅れています。
2. バリ島の気候
バリ島は熱帯性気候に属し、乾季(4月から10月)と雨季(11月から3月)に大きく分けられます。乾季と雨季の雨量差は小さく、年間を通じて旅行が楽しめます。雨季の中でも特に雨量が多いのは11月から2月ですが、雨が一日中降り続くことはほとんどありません。
日中の最高気温は30℃前後で、雨季の方が若干高めです。直射日光は強いですが、日陰にいると日本の夏よりも過ごしやすいです。最低気温は乾季で25℃前後で、朝晩は涼しく、特にウブドのような山側では日本の秋のような気候です。長袖を持参することをおすすめします。
3. バリ島の言語
バリ島では、学校教育や公の場では公用語であるインドネシア語が使用されますが、バリ人同士の日常会話ではバリ語が話されます。また、祭事ではサンスクリット語が使用されることもあります。ほとんどのホテルやレストランでは英語が通じ、片言の日本語を話す人も多く、観光客にとっても比較的コミュニケーションが取りやすい環境です。
4. バリ島の宗教
バリ島では、約90%の人々が独自のバリ・ヒンドゥー教を信仰しています。これは、イスラム教が伝来する前のヒンドゥー教と土着信仰が混ざり合ったもので、日常生活に深く関わっています。バリ島は、世界最大のイスラム人口を持つインドネシアの中で、特異な宗教文化を持つ地域です。
宗教的なタブーもいくつかあり、左手は不浄とされているため、物の受け渡しや握手は必ず右手で行う必要があります。また、頭は神が宿る神聖な部分とされ、人の頭を触ることは避けるべきです。寺院を訪れる際は、肌を露出した服装を避けることが求められます。食のタブーとして、ヒンドゥー教徒は牛肉を、イスラム教徒は豚肉やアルコールを食べません。
5. バリ島の通貨

インドネシアの通貨単位はルピア(Rupiah)で、一般的にRp.またはIDRと表記されます。紙幣は1,000ルピア、2,000ルピア、5,000ルピア、10,000ルピア、20,000ルピア、50,000ルピア、100,000ルピアの7種類があり、硬貨は100ルピア、200ルピア、500ルピア、1,000ルピアの4種類があります。
バリ島では、現金が広く使われていますが、クレジットカードも多くの場所で使用可能です。ただし、小規模な店舗や市場では現金のみのところが多いため、少額の現金を持っておくことをおすすめします。
6. バリ島の電圧と電気事情

バリ島の電圧は220Vで、日本の100Vとは異なります。コンセントの形状も異なるため、海外対応でない電化製品(ドライヤーなど)を使用する場合は、変圧器と変換プラグが必要です。最近の携帯電話やノートパソコンは海外対応になっているものがほとんどですが、確認が必要です。
コンセントの形状はCタイプ(丸穴2本)が一般的で、変換プラグはホテルで貸し出しているところも多いです。また、大型ホテルでは、世界各国のプラグ形状に対応可能なマルチプルタイプのコンセントが設置されていることも増えています。
7. バリ島の飲料水
バリ島では浄水施設が整っていないため、水道水は飲むことができません。飲料水はミネラルウォーターを利用することが推奨されます。多くのホテルやレストランでは、ボトル入りのミネラルウォーターが販売されています。水分補給には十分注意しましょう。
8. バリ島のトイレ事情
観光客向けのホテルやショッピングモールでは洋式のトイレが設置されているところがほとんどですが、ローカル向けのワルン(食堂)や寺院などでは、和式トイレのような手桶式のトイレもまだ存在します。現地の人はトイレットペーパーを使わずに水で洗い流す人が多いため、地元の人が多く訪れる場所ではトイレットペーパーが無いところもあります。ポケットティッシュを持参することをおすすめします。
9. バリ島の祝祭日
バリ島にはインドネシアの祝日以外に、バリ・ヒンドゥー教の暦に基づく独自の祝日があります。特にバリ独自の祝日には、個人商店が閉まるところが多く、観光地が混雑することがあります。また、断食明けや旧正月などの大型連休には、国内からの観光客も多く訪れるため、渋滞が発生しやすい時期です。
2025/3/29がバリ島の新年「ニュピ」があり、この日は観光客を含め、ホテルの外への外出が禁止となります。空港も閉鎖されるため、旅行計画には注意が必要です。周期の関係で毎年日が代わります。
10. バリ島の電話事情
バリ島では携帯電話の普及により、公衆電話はほとんど存在しません。ホテルのお部屋の電話や携帯電話を利用することが一般的です。日本で使用しているスマートフォンは、ローミング設定をすればバリ島でも使用可能ですが、通話料やデータ通信が高額になるため注意が必要です。
バリ島のホテルやレストラン、カフェでは無料のWifiが提供されており、滞在中いつでもインターネットを使いたい場合は、Wifiルーターのレンタルも便利です。Wifiがあれば現地でもLINE通話などで無料で通話可能です。便利な時代になりました。
11. バリ島の郵便
日本までのエアメールは通常10日から14日程かかります。切手は郵便局の他にホテルや大きな商店で購入可能です。手紙やはがきは郵便局に持参するか、ホテルのフロントで投函を依頼することができます。
12. 出発前の準備
入国時の注意事項
インドネシア入国の際には、パスポートの有効残存期限が6か月以上であること、査証欄に3ページ以上の空白が必要です。旅行申し込みの際には、自分のパスポートが出発日から6ヶ月以上の有効期間を残しているか確認してください。
液体物の持ち込み制限
国際線では液体物の機内持ち込みに制限があります。詳細は国土交通省のウェブサイトで確認し、スムーズに通過できるように準備しましょう。
海外旅行保険への加入のすすめ
海外旅行保険は、ケガや病気の際の治療費の補償だけでなく、万が一の死亡保障や旅行中の手荷物の盗難、飛行機の遅延や欠航の場合の費用にも対応しています。バリ島では、海外旅行保険の提携病院が多く、キャッシュレスで受診できるところがほとんどです。万が一のトラブルに備えて、海外旅行保険への加入しておくか、ご自分のクレジットカード附帯の海外旅行保険の条件をよくご確認いただき、不慮の事故やけがに備えてくださいね。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛