バリの祝日って…観光に影響あるの?と思ったあなたへ
バリ島旅行を計画していると、ふと気になるのが「現地の祝日ってどうなんだろう?」ということ。
とくにバリには独自の暦があって、ガルンガンとかクニンガンっていう、ちょっと聞きなれない名前のお祭りがあるんです。
「お店閉まっちゃう?」
「観光に支障が出る?」
「行って大丈夫なの?」
そんな疑問、よーく分かります。
でも実は、この時期こそバリ島の“本当の姿”を感じられる最高のチャンスなんです。
地元の人たちは色鮮やかな正装に身を包み、通りにはペンジョールと呼ばれる竹の飾りがずらりと並び、神様を迎える祈りの時間が街に流れます。観光だけじゃ味わえない、静けさと神聖さ、そして家族のつながりが見える特別な数日間。
このブログでは、そんな2025年のバリ島の祝日と祭りスケジュールをわかりやすくまとめつつ、「ガルンガンとクニンガンって何?」という基本情報から、「旅行者としてどう過ごせばいい?」まで、初めてでも安心できるガイドを用意しました。
さらに、「その時期でも営業してるホテルは?」「おすすめの体験って?」といった旅行者目線の実用情報もしっかりカバー。
旅のタイミングがちょうど祝日とかぶっていても、大丈夫。
むしろ「行ってよかった」と思える特別な体験が、きっとあなたを待っています。
それでは早速、2025年のバリ島の祝日とお祭りの世界へご案内します🌿
- 1: 2026年のバリ島の祝日を知ろう
- 2: ガルンガンとクニンガンの基本情報
- 3: バリ島のガルンガン:準備と祭り
- 4: 旅行者のためのバリ島の祝日ガイド
- 5: ガルンガン・クニンガンの特別な体験
- 6: バリ島お祭りの前後の行事と暦
- 7: まとめとおすすめアクティビティ
- 🌺最後に:ガルンガン・クニンガンは、心がほどける旅のチャンス
1: 2026年のバリ島の祝日を知ろう
1‑1: 2026年バリ島の祝日一覧|特別な日々をチェック
バリ島では、インドネシア全体で共通の祝日に加えて、バリ・ヒンドゥー教ならではの伝統的な行事も多く行われます。2026年に注目したい主な祝日は以下のとおりです:
日付 | 行事・祝日名 | 内容 |
---|---|---|
3月19日 | ニュピ(静寂の日) | バリ・ヒンドゥー教の新年、全島が休止状態に |
4月3日 | グッドフライデー | キリスト教の受難日 |
4月5日 | イースター(復活祭) | キリスト教の祝祭 |
5月31日 | ワイサック(ブッダデー) | 仏教徒によるブッダの誕生・悟り・入滅を祝う日 |
6月26日頃 | イドゥル・アドハ(犠牲祭) | イスラム教の犠牲の祭り |
11月19日 | ガルンガン | ご先祖様の霊が帰ってくる日 |
11月29日 | クニンガン | ご先祖様を天に送り返す日 |
とくに注目したいのが、バリ・ヒンドゥー教にとって最大級の祭事である「ガルンガン」と「クニンガン」です。
2025年のバリ島の祝日
日付 | 祝日・祭り名 | 内容 |
---|---|---|
1月1日 | 元旦 | 世界共通の新年 |
3月29日 | ニュピ(バリ暦新年) | 島全体が静寂に包まれる“静寂の日” |
4月8日 | ガルンガン | 先祖の霊を迎える大祭 |
4月19日 | クニンガン | 先祖の霊を送り出す儀式 |
5月29日 | ワイサック(仏教の祭り) | ブッダの誕生・悟り・入滅を祝う日 |
6月6日 | イスラム暦イード・アル=フィトル(断食明け大祭) | |
10月4日 | サラスワティ | 学問と芸術の神様をたたえる日 |
1‑2: ガルンガンとクニンガンの意義と重要性
ガルンガンとクニンガンは、約210日に1度巡ってくるバリ暦に基づく宗教行事で、先祖の霊が家に戻ってくる期間です。
2026年は11月19日がガルンガン、11月29日がクニンガンにあたります。
ガルンガンでは、善(ダルマ)が悪(アダルマ)に勝利したことを祝うと同時に、家族や村のつながり、伝統文化が改めて意識されます。街には「ペンジョール」と呼ばれる飾り竹が並び、家庭や寺院は花や供物で彩られます。
クニンガンはその10日後。祖先の霊を見送り、感謝と平和を祈る日です。黄色い米(ナシ・クニン)や供物が特徴で、祭りは穏やかな雰囲気で締めくくられます。
1‑3: ラマダン期間中の祝祭(2026年)
インドネシアはイスラム教徒が多数を占める国であるため、ラマダン(月断食)や断食明けの大祭「イドゥル・フィトル(レバラン)」も重要です。2026年のラマダンはおそらく3月上旬から4月初旬の見込みです。
バリ島のヒンドゥー教徒中心エリア(ウブド、チャングー、レギャンなど)ではラマダンによる大きな影響は少ないものの、空港や主要交通機関、国内線などでは混雑が予想されるため注意が必要です。
2: ガルンガンとクニンガンの基本情報(2026年版)
2‑1: ガルンガンとは?その文化的背景と意味
ガルンガンは、先祖の霊が地上に戻ってくるとされる日で、バリ・ヒンドゥー教における最も神聖な儀式の一つです。
2026年は11月19日(木曜日)がガルンガンにあたります。
この日に向けて、10日前から家族は以下のような準備を進めます:
- Penyekeban(ペニェケバン):バナナを熟成させる日
- Penyajaan(ペニャジャアン):お菓子やお供え物の準備
- Penampahan(ペナンパハン):前日に豚を屠ってごちそうを用意
当日は家族揃って寺院へお参りに行き、祈りを捧げます。竹をしならせて作る「ペンジョール」が通りに並び、町はまさに祝祭ムードに包まれます。
2‑2: クニンガンの特徴と祭りの流れ
クニンガンは、ガルンガンから10日後にあたる日。2026年は11月29日(日曜日)です。
この日は、祖先の霊が天に戻るとされ、送迎の儀式が行われます。
ガルンガンが活気と動きのある祭りなら、クニンガンは静かで穏やかなお別れの時間。
家庭では「黄色」がテーマとなり、黄色いお米(ナシ・クニン)や黄色の飾り、供物が捧げられます。
また、午前中に儀式を済ませるのが習わしとされ、昼過ぎには人々の動きも落ち着き、静かな時間が流れます。
2‑3: ウブドでのガルンガンとクニンガンの体験(2026年)
ガルンガンとクニンガンの時期にウブドを訪れると、観光以上の「文化体験」に出会えます。
ウブドでの特徴的な体験:
- 通り一面に並ぶ見事なペンジョール
- 地元の女性たちが毎朝お供え物を捧げる姿
- 家の前や寺院で繰り広げられるガムランの音と祈りの時間
- 地元レストランで期間限定のバリ伝統料理が楽しめる
- 一部寺院では観光客向けに説明付きの見学ツアーも実施される
この期間は商店の営業時間が短縮されたり、バイク・車の移動が制限されるエリアもありますが、それも含めて「バリらしさ」。
静けさの中で、祈りと伝統に包まれるバリ島の本当の魅力を体感できる、かけがえのない旅になるはずです。
3: バリ島のガルンガン:準備と祭り
3‑1: 儀式の準備:供え物や正装
ガルンガンの準備は祭りの数日前から始まります。家庭や村ごとに行われる伝統的な習わしがあり、その代表が以下の3つです。
- ペニャジャアン(Penyajaan):ガルンガンの3日前、お菓子や供物の準備をする日。伝統的なお菓子「ジョジャ」や「クエ」が作られます。
- ペナンパハン(Penampahan):前日、肉料理(特に豚料理)を準備し、祖先へのお供えや家族のごちそうを整える大切な日。
- ペンジョールの設置:竹を曲げた装飾「ペンジョール」を家の前に立てます。バナナの葉やココナッツの皮、織物で飾られたこの装飾は、先祖への感謝の象徴です。
また、ガルンガン当日は正装(バリの民族衣装)を着て家族で寺院へ参拝に行くのが基本。女性はケバヤ(レースのブラウス)とサロン、男性はウダン(頭布)とカイン(布)を身に着け、非常にフォーマルな雰囲気になります。
3‑2: 教会・寺院での行事と祈り
ガルンガンはヒンドゥー教の祭りのため、バリ島中の寺院で大規模な祈りが行われます。教会とは異なり、寺院は地域密着型で、各家庭やバンジャール(地域共同体)が役割を持っています。
- 家族は朝早くから自宅の祠にお供え物を捧げ、寺院へと向かいます。
- 寺院ではガムランの音が響き、花とお香の香りに包まれた中での祈りが行われます。
- 子どもからお年寄りまで、世代を超えてこの神聖な儀式に参加する様子は、見るだけでも心が洗われる光景です。
観光客が訪れることもできますが、肌を隠す服装や静かに見守る態度が求められます。
3‑3: 地元民の参加する様子と雰囲気
バリ島の人々にとって、ガルンガンは「先祖とつながる日」であると同時に、「家族の絆を感じる日」でもあります。
- 多くの人が故郷に戻り、家族で過ごします。
- 村では祭りのために数日間学校が休みになることも。
- ペンジョールが並ぶ道を正装の人々が歩く風景は、まるで時が止まったかのような美しさです。
夜には伝統舞踊やガムランの演奏会が開かれるエリアもあり、観光客も文化体験として楽しむことができます。
4: 旅行者のためのバリ島の祝日ガイド
4‑1: 観光施設の営業状況:祭日中の注意点
ガルンガンとクニンガン期間中、一部の観光施設や飲食店は短縮営業または休業することがあります。とくに以下の点に注意しましょう:
- ローカルレストラン(ワルン)や個人商店はお休みの場合も
- スパやサロンは前日までに予約が無難
- 観光地(ウブド王宮、ライステラスなど)は開いていることが多いですが、スタッフが少ないことも
公共交通やタクシーの確保も難しくなる可能性があるため、この時期は宿泊先に送迎をお願いしておくと安心です。
4‑2: おすすめのホテルとツアー情報(2026年)
ガルンガン期間はバリの文化を感じたい旅行者にぴったり。特に以下のエリアの宿泊がおすすめです:
- ウブド:伝統文化に触れやすく、ペンジョールが美しい村並みも見どころ。
- サヌール:静かで落ち着いた雰囲気で、地元の祝祭を感じられる。
- チャンディダサやタバナン:観光地から少し離れた、ローカルな雰囲気が残るエリア。
文化体験付きのホテルや寺院見学ツアーを企画している宿もあるため、「ガルンガン体験プラン」などで検索するとよいでしょう。
4‑3: 地元のお祭りに参加する際のポイント
観光客でもガルンガンやクニンガンの雰囲気を楽しめます。ただし、参加する際には以下の点に気をつけましょう。
✅ 正装レンタルを活用する(寺院見学の際は必須)
✅ 許可のある場所だけで写真を撮る
✅ お供え物を踏まない・動かさない
✅ 行列の祈りには割り込まず、静かに見守る
地元の人に笑顔で「スラマット・ガルンガン!(良いガルンガンを!)」と声をかければ、きっと優しく返してくれますよ。
この祝祭期間は、ただの“観光”では得られない、バリ島の本質に触れる貴重な時間です。祝日中でも旅の工夫次第で、もっと深い思い出を作ることができます。
5: ガルンガン・クニンガンの特別な体験
5‑1: 祭りを通じて味わえる料理と価格帯
バリの祭りといえば、食文化の体験も欠かせません。ガルンガンやクニンガンの時期には、家庭で作られる伝統料理があちこちで登場します。
主な祭り料理
- バビ・グリン(豚の丸焼き)
香辛料とハーブを詰めてじっくり焼いたごちそう。ワルン(ローカル食堂)では一皿 Rp 50,000〜80,000(約500〜800円) - ウルタン(バリ風ソーセージ)
豚の腸にスパイスとミンチを詰めたもの。少しピリ辛。 - ロウァール(Lawar)
刻んだ野菜と豚肉、ココナッツ、スパイスの和え物。非常に味わい深く、ご飯との相性抜群。 - ナシ・クニン(黄色いターメリックライス)
クニンガンの日には欠かせない、神聖なお米料理。
テイクアウトや家庭販売もあり
ガルンガン期間中は地元の人が家の前で料理を販売することも多く、観光客でも気軽にローカルの味を試せます。
5‑2: オゴオゴやバロンを巡る旅
ガルンガン〜クニンガンの時期には、伝統舞踊や神話のキャラクターに出会えるイベントも開催されます。
- バロン・ダンス:善を象徴する獅子のような存在「バロン」が悪霊「ランダ」と戦う舞踊。祭事の時期には各村で特別な公演が行われます。
- オゴオゴ人形:主にニュピ(3月)の前に登場する巨大な魔除けの像。ガルンガン期間には展示やパレード風のミニ行事が見られることも。
※オゴオゴはニュピの直前が本番ですが、村によってはクニンガンの前後に子どもたちが小型の像を引いて歩くこともあり、まるで地域の縁日みたいな雰囲気です。
5‑3: 地元カフェやレストランでの楽しみ方
祝祭中のウブドやチャンディダサ、サヌールなどでは、期間限定メニューや装飾でお祭り気分を盛り上げるお店も多数。
- バリの伝統菓子「クエ・ラピス」や「ドドール」が提供されるカフェも
- ペンジョールで飾られた中庭のあるレストランで、特別プレート(ナシ・クニン+バリ惣菜セット)を楽しめるプランもあり
- 地元の人とカウンター越しに交流しながら「今日の供物、見ていく?」と声をかけられることも
カジュアルカフェでの1食あたり Rp 30,000〜70,000(約300〜700円)と手頃に楽しめます。
6: バリ島お祭りの前後の行事と暦
6‑1: 2026年のバリ島カレンダー(主な祝日)
バリでは国の祝日(イスラム・キリスト教・仏教系)に加え、バリ独自の宗教行事がたくさんあります。以下は2026年の主な行事:再掲
日付 | 行事名 | 特徴 |
---|---|---|
3月19日 | ニュピ(静寂の日) | バリ暦の新年、全島が24時間静止 |
5月31日 | ワイサック(ブッダデー) | ブッダの誕生・悟り・入滅を祝う日 |
11月19日 | ガルンガン | ご先祖が帰ってくるバリ最大の祭り |
11月29日 | クニンガン | ご先祖を見送る日 |
その他 | サラスワティ、バニュピナラン等 | 曜日ごとの細かい祭事もあり |
6‑2: お盆やニュピと重なる行事
ニュピ(2026年は3月19日)はバリ最大級のヒンドゥー教の新年で、「外出・照明・音出し・仕事・娯楽」すべてが禁止されます。
旅行者にとっても、
- ホテルの敷地外に出られない
- 空港も完全に閉鎖
- Wi-Fiすら制限されるエリアもある
など、特別な1日です。
とはいえ、星空を眺める、読書に没頭するなど“静けさを楽しむ旅”としても人気。前夜にはオゴオゴのパレードもあり、一見の価値ありです。
6‑3: 地元信仰と国際的行事の融合
バリ島の魅力のひとつは、地域の信仰と観光文化が自然に溶け合っていること。
- お盆のような感覚で先祖を迎えるガルンガン
- クリスマスには町が西洋風ライトアップ
- ニュピの静寂に、ヨガ・瞑想体験が組み合わさる
観光客にとっては、異文化を尊重しながらその一部に溶け込む体験ができる特別な場所です。
7: まとめとおすすめアクティビティ
7‑1: バリ島旅行の計画とガルンガン・クニンガンの意義
ガルンガンとクニンガンは、単なる伝統行事ではなく、バリ島の人々の信仰と家族の絆がもっとも色濃く表れる特別な時期です。
- ガルンガン(2026年11月19日):祖先が地上に降り立ち、家族を見守る日。
- クニンガン(2026年11月29日):その祖先が天に帰る日で、感謝と祈りを込めて見送ります。
この2つの行事を軸にバリ旅行を計画すると、観光+文化体験+心の癒しがすべて詰まった、深みのある旅になります。
おすすめの過ごし方例:
- ガルンガン前日:ペンジョール(竹の飾り)が並ぶ村道を散歩
- 当日:正装を着て寺院体験ツアーに参加
- 合間の平日:バリ舞踊や料理体験
- クニンガン:地元家庭と交流できる食事イベントや民芸品マーケット巡り
7‑2: 参加するための心構えと準備事項
祝祭に参加するからには、地元の文化や人々へのリスペクト(敬意)が最優先です。旅行者が心がけたいポイントはこちら:
✔ 持ち物チェック
- サロン(腰布)&スレンダン(腰ひも):寺院参拝に必須。現地でレンタル可
- 肩の隠れる服装:肌の露出は控えめに
- 小さな寄付(ドネーション):寺院の入口で必要なことも
✔ 心構え
- 写真を撮るときは、まず一言声をかける
- 儀式中は静かに、後方から見守る
- お供え物(チャナン)を踏まないように注意
こういった基本マナーを守るだけで、地元の人との交流が一気に楽しくなるはずです!
7‑3: バリ・ヒンドゥー教の深い信仰を理解するために
ガルンガンとクニンガンを知るうえで欠かせないのが、バリ独自のヒンドゥー教です。インドのヒンドゥー教と違い、先祖崇拝・自然崇拝・精霊信仰が融合した独特のスタイルが特徴です。
- バリの寺院は家の中にもある
各家庭に祠(スルガ)や家寺があり、毎日お供えを捧げる文化があります。 - 「善と悪のバランス」が大切
完全な善も悪もなく、両者が共に存在することが調和とされており、それがバロンとランダの物語に表れています。 - 自然すら神聖な存在
山は神、海は魔、風や火にも意味があり、人間はそのバランスの中に生きています。
この信仰に触れることで、「旅先の異文化」ではなく、“人生観に触れる旅”へと変わっていきます。
🌺最後に:ガルンガン・クニンガンは、心がほどける旅のチャンス
もしあなたが「ただの観光地じゃない、もっと深いバリを知りたい」と思っているなら、ガルンガンとクニンガンの時期こそ、そのタイミングです。
ペンジョールが並ぶ静かな村道、祈りを捧げる家族の姿、笑顔で話しかけてくれる子どもたち──
そこには、“神様がすぐ近くにいる暮らし”があります。
旅行を通してほんの少しでも、バリの人々の温かさや信仰の深さにふれられたなら、それはきっと、忘れられない思い出になります。
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