「えっ…スーツケースが出てこない!?」
海外旅行から帰国して、ターンテーブルで自分の荷物を待っていたら――いくら経っても出てこない。
そんなロストバゲージ(預け荷物の紛失)って、テレビやネットで聞いたことはあっても、
「まさか自分が…」と思っている人、多いんじゃないでしょうか?
実際に体験した方から聞くと、「どうして自分だけ?」「どこに問い合わせればいいの?」
――そんな不安でいっぱいになる気持ち、本当によく分かります。
でも大丈夫。
ロストバゲージは完全に防げないケースもありますが、
ちょっとした工夫で“遭遇率をぐっと下げるコツ”や、
万一起きてしまった時のスムーズな対応方法があります。
この記事では、
- なぜロストバゲージは起こるのか
- 事前にできる予防策
- もし起きてしまった時の具体的な動き方
を、旅行者目線でわかりやすくカジュアルに紹介します。
あなたが安心してフライトを楽しめるように、
ぜひ出発前にチェックしてみてくださいね。
ロストバゲッジとは?
英語で “Lost Baggage”(ロストバゲッジ)とは、飛行機に預けたスーツケースなどの受託手荷物が、到着地で受け取れないトラブルのことを指します。機内に持ち込む手荷物(キャリーオン)ではなく、チェックインカウンターで預ける荷物が対象です。
なぜ起きるの?主な原因を詳しく解説
1. バーコードの読み取りエラー
預けた荷物には、チェックイン時にタグ(バーコード付きラベル)が付けられます。
- このバーコードが汚れや折れで機械が読み取れないと、行き先が分からず荷物が迷子に。
- 特に乗り継ぎが多いフライトでは、ラベルが擦れて読み取り不能になるリスクが高まります。
2. 人の手による積み込みミス
航空会社スタッフがコンテナやカートに積み込む際、他の便に載せてしまう単純な人為ミスもあります。
- 特にピークシーズンや短い乗り継ぎ時間では、作業が急がれることで発生しやすいです。
3. 乗り継ぎ時の手続きミス
乗り継ぎ(トランジット)があるフライトでは、荷物を次の便へ正しく移し替える手続きが必要です。
- 手続き漏れや、乗り継ぎ時間が極端に短いと、荷物だけ次の便に間に合わないことも。
- 国際線から国内線への乗り換え時、入国・税関手続きの違いで手間取り、荷物が後から届くケースもあります。
ロストバゲッジは完全に防ぐのは難しいものの、スーツケースに目立つタグを付ける、乗り継ぎ時間に余裕を持つなどの対策でリスクを減らすことができます。
自分で防げる!ロストバゲッジ予防策3つ
1. 古いバーコードタグは必ず剥がす
過去のフライトで付けられた長いペロンとした紙製タグや、チェックイン時にスーツケース横にペタッと貼られる小さな四角いバーコードシール。
これらを残したままだと、機械が古いバーコードを読み取ってしまい、荷物が誤った空港に送られる恐れがあります。
- 旅行前にスーツケースを確認し、古いタグ・シールは全部外すのが鉄則。
- 特にバーコード部分は剥がし忘れがちなので、手荷物カウンターに並ぶ前にチェックしておくと安心です。
2. 乗り継ぎ時は「最終目的地まで届くか」を確認
国際線から国内線など、乗り継ぎ(トランジット)便を利用する場合は特に注意。
荷物が最終目的地まで自動的に送られないケースがあります。
- チェックイン時、カウンターで次のように一言:
“Are the bags checked all the way through to ○○ (最終目的地)?”
(「荷物は最終目的地○○まで送られますか?」) - さらに、預けた荷物に付けられるタグの空港コード(例:NRT=成田、YVR=バンクーバー)が最終目的地のコードになっているかも必ず目視で確認しましょう。
- 国によっては一度入国して自分で荷物をピックアップし、再度預け直す必要がある場合もあるため、カウンターで確認するのが一番確実です。


3. 預け荷物の控えシールをなくさない
チェックイン時、搭乗券の裏やパスポートケースに小さな四角いシールを貼ってもらえます。これは荷物引換証(バゲージクレームタグ)で、ロストバゲッジが起きた時の命綱。
- 荷物が届かない場合、このシールに印字されたバーコード番号で荷物を追跡します。
- 航空会社が紛失届を受理する際、この番号がないと捜索が大幅に遅れることも。
- 荷物を受け取るまで、絶対に捨てずに保管してください。搭乗券裏やスマホケースの内側など、なくしにくい場所に貼るのがおすすめです。
💡 ワンポイント
・スマホでこの控えシールの写真を撮っておくと二重に安心。
・スーツケース内の目立つところに自分の連絡先を書いたメモを入れておくと、タグが外れても航空会社が連絡しやすくなります。
追加で気をつけたいポイント
X線検査後は1分ほど待機を
スーツケースはチェックイン後、搭載前にX線検査(保安検査)を受けます。
- このとき中身に液体・バッテリー・刃物類などの不審物が映ると、係員が手荷物検査を追加で行う場合があります。
- その際、チェックインカウンター付近で呼び出されることがあるため、荷物を預けてすぐに立ち去らず、1分ほどその場で待機すると安心です。
👉 呼び出しに気づかないまま搭乗口へ行ってしまうと、荷物の確認が終わらず搭載されないケースがあります。
特に海外空港では館内アナウンスが聞き取りにくいこともあるので注意しましょう。
万一ロストバゲッジが起きたら
- 到着地の航空会社カウンターへ直行
- 到着ロビーにある航空会社の“Lost & Found”や“Baggage Claim”カウンターに行きます。
- 預け荷物の控えシールを提示
- チェックイン時にもらったバゲージクレームタグ(控えシール)をスタッフに見せましょう。
- 荷物の現在地を照会してもらう
- シールのバーコード番号からリアルタイムで荷物の位置を追跡してくれます。
- たいていは次の便で届くことが多く、数時間〜数日以内にホテルや指定先に無料配送してもらえます。
💡 その場で必ず連絡先(ホテル名や電話番号)を正しく伝えること。
万一見つからない場合に備え、受理証明書(PIR: Property Irregularity Report)を必ず受け取ってください。
まとめ
ロストバゲッジは「運が悪かった」で済ませるだけではなく、旅行者のちょっとした心がけでリスクをぐっと下げられます。
- 古いタグをすべて剥がす
- 乗り継ぎ時に最終目的地まで届くか確認する
- 控えシールを受け取り、荷物が戻るまで保管する
さらにX線検査後に1分待機する習慣をプラスすれば、万一の呼び出しを逃さず、荷物の未搭載を防げます。
この4つを旅行前のルーティンにしておけば、荷物トラブルに遭う確率を大幅に減らせるでしょう。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛
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