バリ島旅行で「ここだけは絶対に外せない!」と言われる場所、
それがペニダ島のクリンキンビーチ(Kelingking Beach)です。
断崖から見下ろす恐竜のような地形と、エメラルドブルーの海。
SNSでも「地球で一番美しいビーチ」と評されるほど人気の絶景スポットです。
しかし、この場所を“上から見るだけ”で帰ってしまう人がほとんど。
おいらはふと、「下まで降りたら、いったい何が見えるんだろう?」と思い立ち、
実際に崖を下りて浜辺まで行く挑戦をしてみました。
結論──命がけ。でも、一生忘れられないほど美しい体験でした。
🚤ペニダ島・クリンキンビーチへのアクセス情報
バリ本島からペニダ島への行き方
バリ島からペニダ島へは、スピードボートで約40〜50分。
出発地は主に2か所あります。
- ①サヌール港(Sanur Port)発:観光客に最も人気。便数が多く便利。
- ②クスマ港(Kusamba Port)発:ローカル向け。やや安いが本数が少ない。
サヌール港からは朝7時〜16時ごろまで、複数の会社が運航しています。
往復チケットはネットでも現地でも購入可能。
おすすめはKLOOKや12Goなどの予約サイトを利用しておくことです。
ペニダ島港からクリンキンビーチへの行き方
ペニダ島の港(トヨパケ港またはサンプラン港)から
車またはバイクで約45分〜1時間ほど。
道路は一部が未舗装で急カーブも多く、運転に自信がない場合は
以下の方法が安全でおすすめです👇
- 🚗 カーチャーター(ドライバー付き):
道に詳しい現地ドライバーが案内してくれます。
崖道も安心。1日約600,000ルピア(約6,000円前後)〜。 - 🛵 レンタルバイク(上級者向け):
免許・国際免許が必須。道が悪いので初心者は避けましょう。
クリンキンビーチまでは一本道なので迷うことはありませんが、
途中のアップダウンと悪路がかなりきついため、
「運転に慣れていないならカーチャーター一択」です。


断崖から見下ろす「恐怖と感動」の絶景ビュー
展望台に着くと、そこにはまるで“恐竜の背”のような断崖。
息をのむほどの青と白のコントラストが広がります。
観光客のほとんどはこの展望台で写真を撮って終わり。
しかし僕は、あの下に見える砂浜がどうしても気になってしまい、
思い切って崖を下りる決心をしました。
いざ、崖を下る!想像以上に危険なトレッキング
最初のうちはまだ階段が整備されていますが、
すぐに木の枝を組んだだけの手すりとロープ頼りの急斜面になります。
汗が流れ、手が震え、足が滑りそうになるたびに「戻るか?」と自問。
でも、下から聞こえる波の音が、まるで僕を呼んでいるようで──
気づけば、もう後戻りできない場所まで来ていました。
下りにかかった時間は約45分。
すれ違う人と励まし合いながら、命懸けのトレッキングを続けました。
たどり着いた“奇跡のビーチ”の光景
足元の岩が砂に変わり、視界が開けた瞬間。
「ここまで来てよかった…!」と心の底から思いました。
真っ白な砂浜、どこまでも透き通る海、
そして頭上には巨大な断崖がそびえ立つ。
その迫力は、上から見るのとはまるで別世界です。
ただし、波が非常に強く、遊泳は危険。
地元ガイドも「水に入るのはやめた方がいい」と注意していました。
波打ち際で足をつけるだけでも、海の力を感じられます。

崖下の売店と小さな休憩スポット【2025年最新情報】
驚いたのは、ビーチの奥に小さな売店があったこと。
冷たいココナッツジュースや水を販売しており、
わずかですが日陰のベンチも用意されています。
登り返す前にここでひと休み。
波の音を聞きながら飲むココナッツの味は、人生で一番沁みました。
ただし、数は少なく、混雑時は売り切れも多いので、
水は自分でも持参しておくのがおすすめです。
最近、クリンキンビーチでは頂上から浜辺までを結ぶリフトの建設が進められています。
完成すれば、お年寄りや子ども連れの旅行者でも気軽にビーチへ降りられるようになる見込みです。
一方で、この開発には少し複雑な気持ちもあります。
あの険しい崖道を越えてたどり着く“達成感”や、手つかずの自然の雄大さこそがクリンキンビーチの魅力でした。
便利になる反面、自然の景観が損なわれてしまうのは残念です。
人に優しい観光地化と、自然の美しさの両立——
そのバランスがこれからのペニダ島の課題になりそうです。
帰り道こそ本当の地獄!?登りで感じた体力の限界
下りよりも辛いのが、帰りの登り。
足が震え、汗が滝のように流れ、
何度も「もう無理かも」と思いました。
途中、外国人旅行者が「これがデス・ステア(死の階段)だ!」と笑っていたけど、
ほんとにその通り。
1歩ずつ、岩をつかみながら登る以外に方法はありません。
登りきった瞬間、思わずその場に腰を下ろしました。
全身の力が抜け、ただ「無事に戻ってこられた」という安堵が胸いっぱいに広がります。
荒い呼吸をゆっくりと整えながら、目の前の海を眺める時間。
その達成感は――言葉では言い表せないほどでした。
下る途中で、台湾から来たという李龍恩(リー・ロンウン)さんと声を掛け合いながら一緒に崖を降りました。
過酷な道を共にしたことで、まるで“浜辺まで降りた戦友”のような親しみを感じました。
登り終えたあと、FacebookのIDを交換し、
一緒に撮った記念写真を共有。
国は違っても、心が通じ合う――
そんな瞬間こそ、旅の醍醐味だと改めて感じました。

実際に降りて分かった、クリンキンビーチの魅力とリスク
降りて初めてわかるのは、
この景色は命をかける価値があるということ。
写真では伝わらない、風・音・匂い・熱。
すべてが一体となって迫ってきます。
ただし、危険な道であることは確か。
体力に自信のない人、高所恐怖症の人、子連れの方にはおすすめできません。
でも挑戦した人にしか見えない、“地球の奇跡”がここにはあります。
これから行く人へ – 安全に楽しむためのアドバイス
- 時間帯は午前中または15時前後が◎(日差しが和らぐ)
- 服装は軽装+滑りにくい靴(ビーサンは危険)
- 水・帽子・日焼け止め必携(途中に日陰ほぼなし)
- 単独行動は避ける(同行者または現地ガイド推奨)
- 荷物は最小限に軽く(両手を使える状態が安全)
おいらは、底の厚いマリンシューズとサイクル用のグローブを着けて挑みました。
特にグローブは、手すりやロープをつかむときにとても役立ちました。
素手だと滑ったりロープで手のひらを傷めることもあるので、準備しておいて正解でした。
🧭Q&A:よくある質問と回答
Q1. 崖下までは誰でも降りられますか?
→ 体力があり、高所に慣れていれば可能。
ただし無理は禁物。危険を感じたらすぐに引き返しましょう。
Q2. 所要時間は?
→ 下り約45分、登り約1時間前後。
体力と暑さで大きく変わります。
Q3. 泳げますか?
→ 遊泳は禁止レベル。波が非常に強く、流される危険があります。
Q4. 売店や日陰はありますか?(2025年最新情報)
→ 崖下に小さな売店あり!
ドリンク類を販売し、わずかな日陰スペースもあります。
Q5. 靴はサンダルでも大丈夫?
→ NG。滑り止め付きスニーカーかトレッキングシューズ推奨。
Q6. ツアーでも下まで降りられますか?
→ 多くのツアーは展望台まで。
崖下へは自由行動扱いとなるため、浜辺まで降りるには1泊はしたいもの。
Q7. 降りて本当に良かった?
→ もちろん!怖かったけど、
あのビーチを見た瞬間「これを見ずに帰ったら後悔してた」と思いました。
周辺のおすすめスポット
💎 ダイヤモンドビーチ(Diamond Beach)
ペニダ島の東側に位置する、絶景の白砂ビーチ。
断崖から見下ろすと、まるで宝石のように輝く海と白い砂浜が広がります。
海岸まで降りる階段は急ですが、その分、到達したときの感動は格別。
青い海と断崖、波しぶきが織りなす景色は、まさにインスタ映え必至です。
🌊 アウトービーチ(Atuh Beach)
ペニダ島南東部の秘境ビーチ。
高い崖に囲まれ、アクセスはやや大変ですが、手つかずの自然の美しさを堪能できます。
波の音だけが響く静かな環境で、ハンモックや岩場の上からの景色も楽しめます。
人が少なく、ゆっくりと自然を感じたい方におすすめです。
🌈 エンジェルビラボン・ブロークンビーチ(Angel’s Billabong & Broken Beach)
- エンジェルビラボン(Angel’s Billabong)
自然が作り出したプールのような潮だまりで、干潮時には透き通ったエメラルドグリーンの水面が現れます。
岩に囲まれた神秘的な景色は、写真映え抜群です。 - ブロークンビーチ(Broken Beach / Pasih Uug)
崖の一部がアーチ状に崩れ、そこから海が通り抜ける自然のトンネルが見られます。
岩のアーチと青い海のコントラストは圧巻で、ペニダ島を代表する絶景スポットのひとつです。
まとめ|“命がけの美しさ”を自分の目で確かめよう
クリンキンビーチは、ただの観光地ではなく、自分を試す場所。
恐怖と感動が背中合わせに存在しています。
崖を下り、海を見上げた瞬間、
ただ「来られてよかった」と心から思った。
その眺めは、苦労して降りてきたからこそ一層印象的でした。
あなたもぜひ、安全に準備を整えて、
この“地球の絶景”を自分の目で確かめてください。
🏝️ ひとことメモ
崖の途中で何度も心が折れそうになったけど、
浜辺で見た海の青さと登り切ったときの達成感は一生忘れない。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛









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