モバイルバッテリー、飛行機に持ち込んで大丈夫?新ルールをわかりやすく解説!
旅行や出張に欠かせない「モバイルバッテリー」。
スマホの電池が切れたとき、これがあると本当に助かりますよね。
でも、最近
「機内持ち込みに新しいルールができたらしい…」
「容量オーバーで没収されることもあるって本当?」
と不安な声もちらほら。
実は、2025年7月からモバイルバッテリーに関する航空機の持ち込みルールが一部変更されました。
知らずに搭乗すると、空港で止められたり、最悪の場合は破棄を求められることも…!
この記事では、そんなモバイルバッテリーに関する最新の持ち込みルールをやさしく解説します。
「容量ってWhとmAhのどっちで見ればいいの?」「そもそもどうやって選べば安心?」といったよくある疑問にも丁寧にお答えしながら、おすすめ商品や注意点、航空会社ごとのルールも紹介していきます。
安心して空の旅に出かけるために、最新ルールをしっかりチェックしておきましょう!
- 1: モバイルバッテリー機内持ち込みの新ルールとは?
- 2: モバイルバッテリーの機内持ち込み基準
- 3: モバイルバッテリーのおすすめ商品
- 4: モバイルバッテリー使用時の注意点
- 5: まとめ:安心してモバイルバッテリーを持ち込むために
1: モバイルバッテリー機内持ち込みの新ルールとは?
1-1: 新ルールの背景と目的
モバイルバッテリー(リチウムイオン電池)は、今や誰もが持ち歩く必需品。ですが、誤った取り扱いや過剰な容量のバッテリーは、発火・爆発といった重大な事故につながるおそれがあります。
実際、過去には国内外の空港や機内で「モバイルバッテリーが煙を上げた」「カバンの中で発火した」といったトラブルが発生し、安全上の大きな課題となっていました。
こうした背景を受けて、航空各社や国土交通省はこれまでにもモバイルバッテリーの持ち込みについて厳格な基準を設けてきましたが、2025年7月からそのルールが一部見直されることに。
目的はズバリ、「より安全な空の移動環境を守ること」。特に利用者が多い夏の旅行シーズンに向けた対策強化として注目されています。
1-2: 7月からの改正内容
今回の改正でポイントとなるのは以下の3点です:
🔹 モバイルバッテリーの容量上限の明確化(Wh表記の義務化)
これまで曖昧だったmAh表記ではなく、Wh(ワット時)での表示が義務化され、確認・判断がしやすくなりました。
🔹 機内持ち込み可能なバッテリー数の制限
たとえば、100Wh以下のものは2〜4個までというように、数量制限が明文化されました(一部例外あり/航空会社により異なる)。
🔹 発熱・異常膨張が疑われる製品の持ち込み禁止の明確化
使用歴が長いバッテリーや、膨らみ・傷・液漏れがあるものは持ち込み不可とされ、安全確認が一層強化されました。
つまり「なんとなく大丈夫だろう」で持ち込むのはもうNG。
明確な基準とチェック体制が強化されたことで、安全と利便性の両立が図られています。
1-3: 国土交通省の公式発表と影響
2025年6月、国土交通省は公式ウェブサイトで「リチウムイオン電池を含むモバイル機器・バッテリーの航空機内持ち込みに関する注意喚起」を発表しました。
この中では、以下の点が強調されています:
- Wh表記がない製品は機内に持ち込めない可能性があること
- 航空会社ごとにさらに厳格なルールを設けている場合があること
- 利用者自身の確認・管理が重要であること
この発表を受けて、各航空会社もホームページや搭乗時のアナウンスなどで注意喚起を強化。
中には搭乗前の保安検査でモバイルバッテリーの容量確認を求めるケースも出ています。
つまり今後は、「いつも通り持っていったら止められた!」という可能性も十分にあるということ。
とくに海外旅行や国内線のLCC利用時は、会社ごとの細かいルールにも要注意です。
2: モバイルバッテリーの機内持ち込み基準
2-1: 容量制限の詳細:WhとmAhの関係
モバイルバッテリーの容量を確認するとき、よく目にするのが「mAh(ミリアンペアアワー)」という表記。でも、航空機への持ち込みルールでは「Wh(ワット時)」という単位で判断されます。
え?mAhとWhってどう違うの?
ざっくり言うと、Whは“実際に使えるエネルギー量”を示す単位で、持ち込み基準の判断に使われます。
🧮【計算式】
Wh = (mAh ÷ 1000) × 電圧(V)
(モバイルバッテリーの多くは3.7Vで設計されていることが多いです)
たとえば、10,000mAhのバッテリーなら、
→ (10,000 ÷ 1000) × 3.7 = 37Wh となります。
🔒 持ち込み可能な容量の目安(国際基準)
容量(Wh) | 持ち込みの可否 |
---|---|
100Wh以下 | ◎ 機内持ち込み可能(基本) |
100Wh超〜160Wh以下 | △ 航空会社の許可が必要 |
160Wh超 | ✕ 原則持ち込み不可 |
つまり、多くの一般的なモバイルバッテリー(10,000〜20,000mAh)は、問題なく持ち込みOKということですね。ただし「どのくらいまでOKなのか」はWh換算で確認を!
2-2: 国際線と国内線の違い
実は、国際線と国内線では微妙に運用の厳しさが異なることもあります。
🛫 国際線(海外行き)
- ICAO(国際民間航空機関)の基準に基づき、Wh基準でのチェックがより厳密
- バッテリーの個数制限にも厳しく、160Whを超えるものはまずNG
- 一部の国(中国・アメリカなど)は特に厳格
🛬 国内線(日本国内)
- 基本的には国交省のガイドラインに準拠
- 100Wh以下のバッテリーは問題なく持ち込み可能
- ただしJALやANAなどの大手とLCCで対応が異なる場合あり
つまり、国内線でも安心せず、目的地と航空会社ごとのルールをチェックするのがベストです!
2-3: 航空会社別の持ち込みルール
最後に、主な航空会社ごとのモバイルバッテリー持ち込みルールを一覧でまとめました。
ルールは共通点も多いですが、バッテリーの個数制限や申告の必要性に違いがあるため、搭乗前に公式情報を確認するのが安心です。
航空会社 | モバイルバッテリー持ち込み目安 | 補足説明 |
---|---|---|
JAL(日本航空) | 100Wh以下は4個までOK | 160Wh以下は申請が必要。預け入れはNG |
ANA(全日空) | 100Wh以下は4個までOK | 手荷物でのみ持ち込み可 |
Peach(ピーチ) | 100Wh以下は2個まで | 預け入れ不可/申告不要 |
Jetstar(ジェットスター) | 100Wh以下は2個まで | 手荷物のみ/預け入れNG |
AirAsia(エアアジア) | 100Wh以下は2〜3個 | 路線により異なる場合あり |
Garuda Indonesia(ガルーダ航空) | 100Wh以下は持ち込み可 | 160Wh以下は事前許可が必要 |
Scoot(スクート) | 100Wh以下は最大2個まで | 手荷物に限り持ち込み可能。160Wh以下は申請必須。預け入れNG |
✈️ 共通ルールとしての注意点:
- モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れてはいけません(必ず機内持ち込み)
- 膨張・破損しているものは持ち込み不可
- 一部の航空会社では、搭乗前に申告を求められることもあります
特にLCC(格安航空会社)は、ルールが厳格かつ柔軟性が少ない傾向があるため注意が必要です。スクートもシンガポール系のLCCとして、安全対策に力を入れています。
3: モバイルバッテリーのおすすめ商品
モバイルバッテリーを選ぶとき、単に「容量が多い」「安い」だけで決めてしまうと、飛行機に持ち込めなかったり、安全面で不安があったりすることも。
ここでは、容量別におすすめのバッテリーや、安全性の高い選び方のポイント、そして飛行機に持ち込む際の収納のコツまで、旅好きの目線でわかりやすく紹介します。
3-1: 容量別おすすめモバイルバッテリー
🔋【〜10,000mAh】軽量・コンパクトで日帰りや街歩きに◎
- Anker PowerCore 10000(約37Wh)
▶︎ 約180gと超軽量。スマホ約2回分。飛行機持ち込みも余裕。 - CIO SMARTCOBY Pro 30W
▶︎ 小さいのに急速充電対応。USB-C対応機器に便利!
🔸おすすめシーン:日帰り旅行・国内線のLCCなど、荷物を軽くしたい人に。
🔋【10,000〜20,000mAh】バランス型。スマホ2〜4回充電可能
- Anker PowerCore Essential 20000(約74Wh)
▶︎ USB-AとUSB-C搭載。複数端末を同時充電できて便利。 - RAVPower 20000mAh PD対応モデル(約74Wh)
▶︎ ノートPCにも対応可能な高出力モデル。
🔸おすすめシーン:2泊3日程度の旅行、タブレットやポケットWiFiを使う人に。
⚠️【20,000mAh以上】飛行機持ち込みの際は注意が必要!
20,000mAhを超えるモデルは100Whを超える可能性があるため、飛行機に乗る際は事前にWh表記を確認&航空会社に問い合わせを。
※国内線やLCCでは拒否されるケースも。
3-2: 安全性が高いモバイルバッテリーの選び方
モバイルバッテリーは電池製品=安全性が最も大事!以下のポイントをチェックして選びましょう。
✅ 信頼できるメーカーを選ぶ
- Anker、CIO、RAVPower、AUKEY、Belkin など
→ 技術基準適合マーク(PSEマーク)が付いているものを選ぶのが基本。

✅ 保護機能が充実しているか
「過充電保護」「過熱防止」「ショート防止」などの安全回路(保護機能)があるかを確認しましょう。安価すぎる製品は非搭載の場合あり。
✅ バッテリーが膨張していないか定期的に確認
長期間使用したバッテリーや、膨らみがあるものは劣化や発火の原因になります。旅行前にチェック!
✅ 認証取得済みの表示があるか
- PSE(日本)/CE(欧州)/FCC(米国)などの認証マークがあれば安心。
3-3: 手荷物としての収納方法
飛行機に乗る際、モバイルバッテリーは必ず「機内持ち込み(手荷物)」にしなければいけません。預け入れ荷物に入れてしまうと、セキュリティで取り出しを求められるか、破棄対象になることも。
🧳 機内持ち込み収納のコツ:
- すぐ取り出せる場所(リュックの外ポケットなど)に入れる
- 他の電子機器(スマホ・タブレット)と一緒にまとめておくと便利
- 発熱や膨張が起きたらすぐ対応できるよう、目に届く範囲で保管
また、充電しながらの移動もありがちですが、飛行機内では充電器をつないだまま放置しないよう注意が必要です。異常加熱の原因になります。
次章では、実際に使うときに注意したい発火リスクや取り扱いの注意点について詳しく紹介します。
4: モバイルバッテリー使用時の注意点
モバイルバッテリーはとても便利なアイテムですが、「間違った使い方」をしてしまうと発火・発煙などの重大トラブルに発展することも。
ここでは、安全に使うために知っておきたい使用上の注意点を紹介します。
4-1: 発火や発煙のリスク
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、過充電・高温・衝撃・劣化などによって発火や発煙するリスクがあります。
🔥 発火・発煙の主な原因:
- 充電中の過熱(高温環境での使用)
- 破損・変形・膨張したバッテリーの使用
- 粗悪品や安全設計のない格安製品
- 濡れた手での操作や水濡れによるショート
特に旅行中は、直射日光が当たる場所や車内に置きっぱなしになることも多く、気づかないうちに危険な状態になるケースも。
✅ 防ぐためのポイント
- 使用中は本体が熱くなっていないかこまめにチェック
- 膨らみ・変形・異音・異臭を感じたら即使用中止
- 高温・多湿の場所を避けて保管(特に夏場は注意!)
- PSEマークなど安全基準を満たした製品を選ぶ
4-2: 充電中の取り扱い注意
スマホやタブレットの充電中に「ついそのまま放置しがち…」という人も多いですが、これも要注意。特に寝ている間や外出中の充電は危険です。
⚠️ NGな使い方例
- カバンや布団の中での充電放置(熱がこもる)
- バッテリー同士を重ねて充電
- 非純正ケーブルの使用(過電流の原因に)
✅ 安全な充電方法
- 固い平らな場所で、目の届く範囲で充電
- 充電が終わったら速やかにコンセントから外す
- ケーブルもメーカー推奨のものを使用
- 飛行機内では必ず座席下やテーブル上に置く
モバイルバッテリーを使うときは、「電気製品=火元になる可能性がある」という意識が大切です。
4-3: トラブル事例と対策
最後に、実際に起きたモバイルバッテリー関連のトラブル事例と、予防策を紹介します。
❗ よくあるトラブル事例
トラブル内容 | 原因 | その後どうなったか |
---|---|---|
バッテリーから煙が出た | 高温の車内に放置 | 消火器で対応。飛行機搭乗不可に |
旅行中に膨張していた | 長年使用&膨張に気づかず | 空港で没収された |
バッテリーが発火 | 安価なノーブランド製品 | 手荷物が一部焼損。空港一時閉鎖に |
✅ 対策まとめ
- 旅行前に状態チェック(膨らみ・異臭・端子の汚れ)
- 信頼できるメーカーを選ぶ
- 高温になる場所には置かない
- 「古くなったら買い替える」習慣を持つ
旅行の相棒でもあるモバイルバッテリー。だからこそ、安心・安全に使うための知識を身につけておくことが大切です。
次の章では、今回の内容を総まとめしつつ、今後のルールやおすすめアクセサリーなども紹介していきます!
5: まとめ|安心してモバイルバッテリーを持ち込むために
モバイルバッテリーは旅の必需品。でも、「飛行機に持ち込めない!」「空港で没収された…」なんてことになったら大変です。
この記事では、2025年7月に改正された新ルールを踏まえて、選び方・使い方・注意点を幅広く紹介してきました。
最後に、これまでの内容を総まとめして、今後も安心して持ち運ぶためのポイントや、便利なアクセサリー情報をお届けします。
5-1: 新ルールに適応するためのポイント
✅ Wh(ワット時)表示をチェック!
→ 容量が100Wh以下なら基本的に持ち込みOK。20,000mAhでも大丈夫な場合が多いですが、必ずWh換算で確認を。
✅ 航空会社ごとのルールを事前に確認!
→ LCC(ピーチ、スクートなど)は特に制限が厳しいこともあるので、個数制限・申告の有無をチェックしておくと安心。
✅ モバイルバッテリーは手荷物に!
→ 預け入れはNG。リュックや機内バッグなど、すぐ取り出せる場所に収納するのがベスト。
✅ 劣化品・膨張品は使用&持ち込みNG!
→ 長く使っているモバイルバッテリーは使用前に状態チェック。少しでも異常を感じたら新しいものに買い替えましょう。
5-2: 今後の動向と注意すべきこと
今後も、モバイル機器の利用増加に伴って航空機での電池持ち込みルールは定期的に見直される可能性があります。
🔍 今後注目すべきポイント:
- より高出力な製品への規制強化
- 無印・ノーブランド製品への取り締まり強化
- ドローンやモバイルPC用バッテリーとのルール整理
また、国や空港によっては、同じ製品でも持ち込みが禁止されることもあるので、海外旅行時は渡航先の空港ルールも確認しておくと安心です。
5-3: 補足情報|おすすめの充電器やアクセサリー
モバイルバッテリーだけでなく、旅を快適にするための充電グッズやアクセサリーも紹介しておきます。
🔌 おすすめ充電器(ACアダプター)
- Anker PowerPort III Nano
→ 超小型・急速充電対応・海外対応OK - CIO NovaPort DUO 65W
→ ノートPCやタブレットにも使える2ポート高出力モデル
🔋 おすすめアクセサリー
- 2in1充電ケーブル(USB-C + Lightning対応)
→ iPhoneとAndroidどちらも対応できて便利! - ケーブルオーガナイザーやポーチ
→ 機内でケーブルが絡まらないよう整理しておくとスマート - 海外対応プラグ(マルチタイプ)
→ 海外旅行派は必須アイテム。Cタイプ含めて変換可能なものを1個用意すると安心。
✈️ 安心して旅に出るために…
モバイルバッテリーはスマホと同じくらい大切な旅の相棒。でも、安全とルールを守ることが、自分の旅だけでなく、まわりの人の安全にもつながります。
ルールをしっかり理解して、安心・快適な空の旅を楽しみましょう!

実際に機内で発火して飛行機が全焼する大事故も起きているから他人事ではないよね。
旅行者みんなの安全を守るためにもしっかりルールを守って楽しい旅行にしよう。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でまたお会いしましょう。またねー。
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