「たこ揚げって観光で楽しめるの?」そんなあなたに届けたい、サヌールの空模様。
「バリ島のイベントって、ローカルすぎて旅行者には関係ないんじゃ…?」
「たこ揚げって、子どもの遊びでしょ?」
そんな風に思っているあなたにこそ知ってほしいのが、サヌールのムルタサリビーチで毎年開催される『RARE ANGON FESTIVAL(ラレ・アンゴン・フェスティバル)』です。
このイベント、実は“たかが”たこ揚げと思っていたらびっくり!
全長50m超のドラゴン型や、魚型の巨大たこが何百体も空を舞う大迫力の大会なんです。
しかも、ただの地元のお祭りではなく、20カ国以上が参加する国際イベント。
夜には電飾をつけた光るカイトが夜空に浮かび、音楽フェス並みの盛り上がりも!
この記事では、「いつ開催されるの?」「観光客でも楽しめる?」「どんな見どころがあるの?」という疑問に答えながら、現地の空気感も伝わるようにレポートしていきます。
バリ島の空を見上げる旅、ちょっと覗いてみませんか?
🟦 サヌールの夏を彩る「RARE ANGON FESTIVAL」とは?
毎年7月末〜8月初旬にかけて、バリ島サヌールで開催される「RARE ANGON FESTIVAL(ラレ・アンゴン・フェスティバル)」。
実はこれ、バリ島を代表する「たこ揚げフェスティバル」なんです。
…と聞いて、「たこ揚げってそんなにすごいの?」と思った人もいるはず。
でも、サヌールの空を見ればその考え、ガラッと変わります。
このイベントでは、全長50メートル超の龍型カイトや、色鮮やかな魚型カイトなど、想像を超えるスケールの“空飛ぶ芸術”が登場!
しかもただの展示じゃなく、チーム戦でたこ揚げの技術・美しさ・協調性を競う、真剣勝負の場でもあるんです。
まずはその会場となる場所や、フェスのはじまりを少しのぞいてみましょう。
🟩 会場はムルタサリビーチ|風の季節・乾期の風物詩
フェスティバルの舞台は、サヌール地区のムルタサリビーチ(Pantai Mertasari)。
観光地としては比較的静かで、ローカルな雰囲気を味わえる穴場ビーチでもあります。
このイベントが行われる7月末〜8月初旬の時期は、バリ島の乾期。
つまり、雨が少なくて風がよく吹く「たこ揚げに最適な季節」なんですね。
バリでは昔からたこは子どもたちの遊び道具として親しまれていて、
今でも村ごとにチームを作って本気で練習をする伝統文化の一つ。
その集大成が、このRARE ANGON FESTIVALなんです。
観光客もビーチから気軽に観戦できて、空一面に広がるたこたちの姿には思わず感動してしまいますよ。
🟩 国際色豊かな開幕日|20カ国が参加するカイトフライング
フェスティバル初日の目玉は、なんといっても「インターナショナル・カイトフライング」!
2025年は20カ国以上が参加し、まさに“空の万国博覧会”のような光景が広がりました。
世界中から集まった参加者たちは、それぞれの国らしさを表現したカイトを持参。
例えば、インドの伝統模様が描かれたカイト、ヨーロッパ風のキャラクターが踊るデザインなど、
色・形・動き、どれを取ってもユニークで個性的!
しかもこの日は快晴で、青い空とカラフルなたこのコントラストが最高。
観客たちからも「ワー!」と歓声が上がり、ビーチ全体が笑顔とシャッター音に包まれていました。
ちょっとしたピクニック気分で座って観るもよし、
ビデオを撮ってSNSにアップするもよし。
フェスの初日は、サヌールの夏の始まりを告げる“空のショータイム”でした。
主な参加国👇
国名 | カイトの特徴・デザインの傾向 |
---|---|
インドネシア 🇮🇩 | 龍や魚(Bebean)、バロンなどバリ伝統文化を象徴するデザイン。尾びれが長い「Janggan」が有名。 |
日本 🇯🇵 | 和凧をベースに、武将や歌舞伎、アニメキャラのモチーフも。細かい筆描きや浮世絵風の絵柄が特徴。 |
アメリカ 🇺🇸 | スーパーヒーローやアメコミ風デザイン。大きなインパクト重視で、3D立体型のカイトも人気。 |
イギリス 🇬🇧 | 騎士やクラシックカー、ユニオンジャック柄など英国らしさ満載のデザイン。 |
フランス 🇫🇷 | 芸術性の高い抽象画風デザインや、気球のようなフォルム。おしゃれで洗練されたカラーリング。 |
オーストラリア 🇦🇺 | カンガルー、コアラなど動物モチーフ。先住民族アボリジニの模様を取り入れたデザインも見られる。 |
ドイツ 🇩🇪 | 幾何学的で機械的な形や、グライダーのような実用的・高性能な作りが特徴。 |
オランダ 🇳🇱 | 風車やチューリップなど、カラフルで親しみやすいモチーフが多い。 |
シンガポール 🇸🇬 | 龍舞やマーライオン、近未来都市風のデザイン。LED付きで夜も目立つ仕掛けを取り入れることが多い。 |
マレーシア 🇲🇾 | 伝統的なワウ・ブラン(Wau Bulan)という三日月型の美しいカイトが有名。 |
タイ 🇹🇭 | 金色や神話に登場する生き物など、華やかな装飾とスピリチュアルなテーマが多い。 |
中国 🇨🇳 | パンダ、龍、鳳凰、書道を取り入れたカイトなど、文化的アイコンを重視したデザイン。 |
韓国 🇰🇷 | 伝統的な扇型の「ヨン」や、韓紙を使った美しい模様。赤・青の太極図モチーフもよく見られる。 |
インド 🇮🇳 | 鮮やかな色彩と手描きの曼荼羅模様が特徴。グジャラート州の伝統カイトフェスの影響も。 |
ベトナム 🇻🇳 | 鳥や虫を模した軽やかなデザイン。竹を使った骨組みで、柔らかい浮遊感が魅力。 |
フィリピン 🇵🇭 | カラバオ(水牛)や太陽のモチーフ。民芸品のような温かみのあるデザイン。 |
カナダ 🇨🇦 | 野生動物(グリズリーやムース)や大自然を描いたリアル系の絵柄。自然への敬意を感じるデザイン。 |
ニュージーランド 🇳🇿 | マオリの伝統模様を取り入れたスピリチュアルなカイトが印象的。 |
ブラジル 🇧🇷 | サッカーやカーニバルをテーマにした、派手なカラーと陽気なデザイン。 |
南アフリカ 🇿🇦 | ズールー文化の模様や動物を取り入れた民族的なデザイン。強烈なコントラストが特徴。 |
🟦 3日間で1192組が参加!大たこ大会の見どころ
インターナショナルな開幕日に続いて、いよいよ本番となる3日間の大たこ大会。
2025年はなんと合計1192組のチームが出場し、会場のムルタサリビーチは朝から晩まで大賑わい!
空を見上げれば、色とりどりの巨大たこが次々と舞い上がり、海風に揺れるその姿は圧巻。
サヌールの空が“キャンバス”になる、そんな非日常体験が味わえます。
🟩 日ごとの参加チーム数と盛り上がり
たこ揚げ大会は3日間にわたって行われ、それぞれの日にちごとに参加チーム数や盛り上がりの傾向が違うのも面白いところ。
- 8月1日(初日):170組
比較的少なめで、ローカルチームが多め。ウォーミングアップ的な雰囲気もあり、のんびり観戦におすすめ。 - 8月2日(中日・土曜):555組
参加数が最多!大たこが次々と空に舞い上がり、迫力&混雑度MAX。写真・動画撮影のベストチャンス! - 8月3日(最終日):467組
ラストにふさわしい規模感。夜にはライトアップカイト&ライブ演出もあるため、1日中楽しめる内容に。
この3日間だけで、地元チームから全国レベルの常連まで多彩な参加者が集結し、実力派たちが競い合う姿は本気そのもの。
“ただのたこ揚げ”と思っていた人も、あっという間に引き込まれてしまいます。
🟩 注目は尾びれ50m超の龍たこ「JANGGAN」
中でも圧倒的な存在感を放っていたのが、バリ伝統の巨大龍たこ「JANGGAN(ジャンガン)」。
このたこ、ただ大きいだけじゃなく、尾びれがなんと50メートル以上!
一匹でも十分ド迫力ですが、合図と同時に何体ものジャンガンが一斉に空へ舞い上がるシーンはまさに圧巻。
風を受けて尾びれがゆらゆら揺れる姿は、まるで空を泳ぐドラゴン。
見る角度によっても印象が変わって、時間を忘れて見入ってしまう人も続出です。
ジャンガンはバリ・ヒンドゥー教の世界観とも深く関係しており、神聖な存在としても捉えられています。
伝統とエンタメが融合したこの光景こそ、RARE ANGON FESTIVALの真骨頂といえるかもしれません。
🟩 デザイン・チームワークも評価の対象に
この大会、実は“たこを高く揚げれば勝ち!”という単純なものではありません。
審査のポイントは主に以下の3つ:
- たこのデザイン性(伝統 or 創造性)
- 揚げ方の安定感や技術
- チームワークや連携の美しさ
つまり、芸術+技術+協調性の総合力が問われるガチンコ勝負なんです!
特に大たこになればなるほど、何人ものチームメンバーが息を合わせて綱を操る必要があるため、まるでスポーツ競技のような緊張感も。
中には、揚げる途中でたこがバランスを崩し、観客から「あぁ〜〜っ!」と声が上がるハプニングも(でもそれもまた醍醐味!)。
ベテランの地元チームはもちろん、初参加の若手グループもあり、それぞれのチームカラーが垣間見えるのも見どころの一つ。
観るだけじゃなく、応援したくなる不思議な魅力がある大会です。
🟦 夜空に光るたこ|最終日の幻想的な演出
RARE ANGON FESTIVALのフィナーレを飾るのは、最終日の夜に行われる“光と音の演出”。
昼間のダイナミックなたこ揚げとは一転して、ロマンチックで幻想的な時間がサヌールの海辺を包み込みます。
正直、「えっ、夜にたこ揚げ?」って思うかもしれませんが…これがまた想像以上に美しいんです。
🟩 ライブ音楽と光のコラボレーション
夜のイベントはライブ音楽からスタート。
ステージにはバリの伝統楽器・ガムランを使った演奏グループや、インドネシアの若手シンガーが登場し、
幻想的な音と共に夜のビーチが少しずつフェスモードに切り替わっていきます。
心地よい音楽が流れる中、少しずつ空に浮かび始める光のたこたち。
この瞬間、昼間とは全く違う“静けさと美しさ”が広がります。
観客たちはビーチに座ったり寝転んだりしながら、
星空+海+光るカイト+音楽という最高の組み合わせを思い思いに楽しんでいました。
まるで、夜空で行われる小さな“天体ショー”のよう。
スマホじゃ撮りきれない美しさに、撮るのをやめてただ見とれる人もちらほら。
🟩 電飾カイトが作り出す夜のサヌールの絶景
この夜の主役は、なんといってもLEDや電球などの電飾をまとった“光るカイト”たち。
それぞれのたこには様々な仕掛けが施されていて、たとえば…
- イルカやクラゲの形に合わせて青く光る「海の生き物シリーズ」
- 心臓の鼓動のように点滅する「鼓動カイト」
- バリの伝統模様が浮かび上がる「影絵カイト」
- レーザー付きで空を照らすSFっぽいたこも!
たちまち空は移動型のイルミネーションショーと化し、
観ているだけで夢の中にいるような気分になります。
また、電飾たこは風に乗ると軌跡を描くようにフワッと浮かび、光の軌道が夜空に線を描くのも見どころのひとつ。
バリのゆったりとした夜風と、波の音、そして空を泳ぐ光の芸術。
これを“ただのたこ揚げ”って呼ぶには、もったいないくらい幻想的です。
🟦 まとめ|サヌールの空に夢が舞う、バリ島の夏イベント
昼は色とりどりの大たこが空を飾り、夜は光のカイトが幻想的に舞う——
そんな夢のような体験ができるのが、バリ島サヌールの「RARE ANGON FESTIVAL(ラレ・アンゴン・フェスティバル)」。
年齢や国籍を問わず、誰もが「空を見上げてワクワクする気持ち」を思い出せる、そんなあたたかいイベントです。
🟩 毎年7月末〜8月初旬に開催|旅程に組み込みたいフェスティバル
RARE ANGON FESTIVALは、毎年7月末〜8月初旬の乾季の真っただ中に開催されます。
2025年は7月31日〜8月3日の4日間でしたが、例年ほぼ同じ時期に行われるのが恒例。
この時期のバリ島は雨が少なく、風も安定している最高のたこ揚げシーズン。
海沿いで気温も比較的過ごしやすいので、観光客にとってもベストタイミングなんです。
「海・グルメ・自然・文化体験…あと何か1つイベントが欲しいな」という方は、
ぜひこのフェスティバルを旅程に入れてみてください!
現地の雰囲気にどっぷり浸れる、最高の思い出になりますよ。
🟩 観覧のコツとおすすめ持ち物も紹介予定(※別記事リンク可)
「ちょっと行ってみたいかも!」と思った方へ。
実際に現地でスムーズに楽しむために、観覧のポイントや便利な持ち物なども別記事でご紹介予定です!
たとえば…
- 混雑を避ける時間帯
- 日焼け対策のコツ
- おすすめの座り場所
- 映える写真が撮れるタイミング
- 持っていくと便利なもの(ビーチマット、帽子、虫よけ…etc)
などなど、現地を知ってるからこそ書ける“リアルな攻略情報”をまとめています。
公開したらこのページにもリンクを貼るので、準備バッチリでフェスに行きたい方はそちらもチェックしてくださいね!
来年も、バリ島サヌールの空にカラフルなたこが舞い上がりますように。
あなたの旅の1ページに、空を見上げるこの時間が加わりますように🌴🪁✨

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛
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