第1話のクタビーチ編に続き、第2話は、レンモンガン島・チュニガン島の一人旅です。
クタビーチでサーフィン中にサーフボードであばら骨折(帰国後判明、全治3か月)し、その後は痛みはあるものの以前にも経験があるので、ヒビが入ったかなと自己診断して旅は続けました。
クタ・レギアンの街中のカオス状態から抜け出して、これから始まる離島の旅に静かに心が高鳴るのを予感していました。
オーバーツーリズム状態のバリ島を離れ、どこまでも青い空とエメラルドグリーンとターコイズブルーの海、静かでのどかなたたずまいのこの島の魅力をお伝えします。
- レンモンガン島行き方
- レンモンガン島移動手段 レンタルバイクでGO
- チュニガン島ホテルのフロントビーチがサーフポイント
- チュニガン島ブルーラグーン絶景 言葉はいらない
- チュニガン島おしゃれなカフェ SEA Breezeで癒された
- レンモンガン島 オハナビーチクラブでサンセットディナー
- ペニダ島海域でマンタ探し シュノーケリング
- ブルーラグーンを見下ろす素敵なKlyf Clubを満喫
- シークレットポイントビーチ
- ドリームビーチ&デビィルズティアーズ
- レンモンガン島マングローブの森
- 離島の旅を終えて
レンモンガン島行き方

Klookでオンラインで購入した高速船のバウチャーを乗船カードに替えてハーバー周辺を散策したのちに、乗船ターミナルで13時30発のタニス社の高速船で30分の船旅を味わいました。高速船は船先は上下に大きく揺れるので最後尾座席付近に座りました。
高速船はあっと言う間にレンモンガン島のマッシュルームビーチの船着き場に無事到着しました。このビーチは主要な高速船会社が6社以上ある中で、唯一タニス社が拠点にしている発着場所です。ここにタニス社の直営ホテルがあるからメインのジュングッバトゥの発着場所でないのだと思います。
レンモンガン島の人口約5,000人で北部にはジュグッバトゥ村、南部はレンモンガン村にはドリームビーチやデビルティアーズなどの観光名所があり、白砂のビーチが広がっています。観光客はバリ本島から日帰りでダイビングやシュノーケリング、サーフィンを楽しみます。
マッシュルームベイ周辺にはリゾートやバンガローがあり、ジュングッバトゥ村には格安バンガローも豊富です。主要港はジュングバトゥビーチの船着き場で、周辺にはヴィラやレストランが点在し、一泊7千円から3万円の宿泊施設もあります。
北東側には野生のマングローブの森が広がり、小舟のガイドツアーやカヤック、SUPも楽しめます。最大の見どころはサンゴ礁と熱帯魚で、多くのダイバーが訪れる名所です。
白い砂浜、透明度の高い海、輝く太陽が何とも言えません。
早速、バックパックを背負い自己責任でレンタルバイクでチュニガン島にあるシークレットバンガローハット 宿泊施設を目指します。
発着地名 | 特徴・備考 |
---|---|
ジュングッバトゥ | 島の中心地。観光・サーフィン・マリンスポーツに便利 |
マッシュルームビーチ | Tanis Fast Cruiseの発着地 |
サケナン寺院近くのビーチ | 一部ボートが発着 |
ボート会社名 | 到着地 | 備考 |
---|---|---|
Glory Fast Cruise | ジュングッバトゥ | 有名 |
Rocky Fast Cruise | ジュングッバトゥ | 有名 |
Scoot Fast Cruises | ジュングッバトゥ | |
Sugriwa Express | ジュングッバトゥ | |
Tanis Fast Cruise | マッシュルームビーチ | 唯一の別発着地 |
D’Camel Fast Ferry | ジュングッバトゥ |
サービス内容 | 片道料金 | 往復料金 |
---|---|---|
ホテル送迎なし | Rp.200,000(約2,000円) | Rp.400,000(約4,000円) |
ホテル送迎あり | Rp.275,000(約2,750円) | Rp.550,000(約5,500円) |
レンモンガン島移動手段 レンタルバイクでGO
メインのジュングッバトゥの発着場所の周辺のホテルに宿泊すれば海もショッピングもグルメもバイクが無くても問題ないです。
しかし、小さな島をくまなく自由気ままに移動するにはやはりレンタルバイクは必要です。
日本では普通免許しか持っていませんので、バイクには乗りません。しかし、バリ島では自己責任で無資格運転ですがレンタルバイクを利用します。
バリ島内はヘルメットの着用が義務ずけられましたが、このレンモンガン島とお隣のチュニガン島ではヘルメットが普及していません。
運転する時はくれぐれも注意が必要です。島内はタクシーなるものは走っていませんので、無論自家用も走っていません。
唯一、観光客をホテルまで送迎する乗り合いトラックが走っていますが、めったに道ですれ違うことはありません。
長閑なものです。マッシュルームビーチにあるレンタルバイクを700円/日で4日間レンタルしました。
このおっさん、お金受け取るだけでバイクの説明及び注意事項なし、記録なし、ニコニコしてはい、どうぞで手続き完了です。笑えます。

古き良きバリ島を思い出します。イエローブリッジが狭くて、バイクがようやくすれ違うことができる狭さです。レンモンガン島からチュニガン島に渡る観光客はスーツケースを自力で転がして橋を渡ります。
レンモンガン島やチュニンガン島で宿泊する方はバリ島の安宿にスーツケースを置き、バックパック、リュックなどの軽装で宿泊を考えた方がいいですよ。
レンモンガン島の半分は丘でありスーツケースを転がす道もありません。チュニガン島は人口1,000人程度で更に人が少なく、道も狭いです。
移動手段は乗り合いトラックかレンタルバイクしかありません。坂が多いので自転車は体力的に無理です。
イエローブリッジを渡りきると乗り合いトラックでそれぞれのホテルまで乗車するようです。
おいらはバイクで一路、シークレットバンガローハット今夜の宿泊場所に向かいます。
Googleマップを頼りに狭い道を走りますが、徒歩の経路しか表示されません。指定順路を間違えると獣道をバイクで走らざるを得ない悲惨なことになります。悲惨なエピソードは後ほどお話しします。
時たま海沿いの道を駆け抜けるとエメラルドグリーンの入り江が目に飛び込んできます。そのエメラルドグリーンの海に癒されました。
透明度が高く、浅瀬であると太陽光が海底で反射してエメラルドグリーンになります。これが水深が深いとターコイズブルーとなります。

チュニガン島ホテルのフロントビーチがサーフポイント
イエローブリッジを渡り15分も走らないでチュニガン島の西部にあるマハナポイントと言うグーフィーの波が立つサーフポイントを眼下に見下ろせるシークレットバンガローハットに到着しました。

バンガローの受付には誰もいません?ハローと何回か叫ぶと受付の後ろのドアが開いて、100Kg超の体重があろうかと思うスタッフGiantPutuがでてきて、部屋に案内してくれました。バリ島内でこれだけ肥えた体格のバリニーズに出会たことはありません。バリニーズにデブは希少価値です。(笑)

デブは差別用語なので体格のいい島民と言い換えます。バンガロータイプとコテージタイプの部屋があり、小さなブールもあり朝食付きで4000円を切るお値段でした。
おいらはバンガロータイプ2階建てで1階は板張りで吹き抜けの昼寝スペース6畳ぐらいで2階がダブルベットとクローゼットととてもシンプル2階の部屋にドアがありそのドアを開けると1階に降りる階段がありシャワールームとトイレがあります。
トイレとシャワーの為に急勾配の階段を昇り降りしないといけないのが一苦労でした。骨折のため右手で手すりを捕まえて痛みをこらえながら慎重に昇り降りした光景が脳裏に焼き付いています。
気ままな一人旅にはもってこいのロケーションでした。しかし、ひとつだけ初日の真夜中に突然、静まり返ったバンガローに「トッケー・トッケー」と何処からともなく怪しげな鳴き声が響き渡たり深夜に目が覚めました。
おいらにはベットの真下から「ゲッコー、ゲッコー」とカエルが鳴いているのかと思いましたよ。飛び起きて恐る恐るベットの下をのぞきましたが何もいません。このトッケイヤモリを知らない方のために。その鳴き声にはいわれがあります。
7回連続の鳴き声を聞くと幸せになり、11回連続鳴く子はダイヤモンドの瞳を持つと。言われているそうです。
帰国後知りましたが、この鳴き声はトッケイヤモリで世界で2番目に大きなヤモリ「トッケイヤモリ」の鳴き声だたのでした。
隣のバンガローのオージーカップルの夜の営みのうめき声をかき消す「トッケイヤモリ」の鳴き声がしばらく続くのでした。(笑)

チュニガン島ブルーラグーン絶景 言葉はいらない

バンガローの裏手の獣道を少し歩くと1分もかからず見渡す限りターコイズブルーに染まるチュニガン島の絶景である「ブルーラグーン」が眼下に広がりました。
チュニガン島のブルーラグーンは、まるで絵画のような美しさを誇る場所です。透明な青い水は、透き通ったターコイズブルーの海を見渡すことができます。エメラルドグリーンと深い青のターコイズブルーが魅力で、水中の生物やサンゴ礁がはっきりと見えるほどの透明度を持っています。
また、日が沈むときのオレンジ色の空と青い水面のコントラストは幻想的で、周囲の緑豊かな島々が絵画のような風景を作り出します。チュニガン島のブルーラグーンは、自然の美しさと静けさを兼ね備えた、訪れる人々にとって忘れられない場所です。ここでの時間は、心を癒し、リフレッシュさせてくれることでしょう。
チュニガン島おしゃれなカフェ SEA Breezeで癒された

2日目は、SNSでも人気の「Sea Breezeカフェ」に行きました。宿からバイクで10分もかからないチェニガン島から、エメラルドグリーンの海を通してレンモンガン島を見渡せるおしゃれなカフェです。
潮風が心地よく、カフェからの眺めはまるで絵画のようです。静かな海面には浅瀬がきらめき、太陽の光が眩しく、贅沢な時間に満たされる感覚に浸りました。
カフェには無料のプールもあり、食後の午後をゆったりと過ごすことができます。そこでプールでくつろいでいると、陽気なフランス人夫婦の旦那様が、同じくプールでくつろいでいたニュージーランドから来た女性と楽しそうに会話を始めました。私自身は英語が話せませんが、そのフランス人男性がこの島に魅了されている様子が伝わってきました。ニュージーランドから来た女性は、フランス人と英語で楽しく会話を交わしていました。

レンモンガン島 オハナビーチクラブでサンセットディナー

彼女はレンモンガン島に宿泊しているということで、オハナビーチクラブで夕日を見ながらディナーをする約束をしました。夕日を見ながらのディナーが終わり、出会いに感謝しながら彼女と別れ、宿に帰る途中で思わぬハプニングに遭遇しました。
先ほども少しお話ししましたが、この島ではGoogleマップが徒歩経路しか案内しないため、道順を誤って再検索されてしまいました。その結果、道に従ってバイクを走らせていたら、小高い丘から人一人が通れる下り階段のような小道をバイクで転げ落ちるように下らなければならなくなりました。
ユーターンすることもできず、こうなったら急斜面を滑るモーグル選手のように、こぶを飛び跳ねながらバイクを運転する羽目になりました。この体験は、電灯もない獣道をバイクで直滑降するスキー選手の気分でした。
何とか急斜面をすり抜けて平坦な道に出たときの安堵と喜びは、今回のバリ島旅行で最大のイベントだったかもしれません。いや、もしかしたら2番目のイベントかもしれません。1番目のイベントについては、また追ってお話ししますね。
この日は楽しみや喜び、不安、恐怖を体験した1日となり、無事に宿に帰還してシャワーを浴び、眠りにつきました。
ペニダ島海域でマンタ探し シュノーケリング

3日目の朝は、海を見ながら朝食を済ませ、シュノーケリングの準備をしました。ピックアップトラックに乗り、イエローブリッジに到着後、他のエリアから参加する人々と共にボートに乗り込み、お隣のペニダ島海域のマンタポイントを目指しました。約15〜20分ほどでマンタポイントに到着すると、イルカの群れが出迎えてくれました。海域には他のツアーボートも5〜6隻集まっており、ツアー参加者たちが海に入っていました。
残念ながら、気まぐれなマンタには遭遇できませんでしたが、その代わりに海から上がる人魚姫を鑑賞する機会に恵まれました(笑)。どこの国の人かは分かりませんが、韓国人カップル以外は欧米人であることがわかり、皆さん発育が良さそうでした。少し下品で申し訳ありません。

マンタポイントの他に、さらに2か所を回って海中の魚たちを鑑賞することができ、心地よい疲れを感じながらイエローブリッジまでボートで戻りました。お昼時になったので、宿でシャワーを浴びた後、隣にあるKlyf Clubに昼食を食べに出かけました。
ブルーラグーンを見下ろす素敵なKlyf Clubを満喫
Klyf Clubは、宿から歩いて2分もかからないお隣なので、とても便利です。何と言っても、ブルーラグーンを見ながらゆったりとランチを楽しむことができる瞬間は、幸せを感じる特別なひとときです。何もしない、何も考えない「無」の境地になれる満足感は格別です。レンモンガン島に来た際には、チュニガン島のKlyfにカフェだけでも訪れる価値がありますよ。
ここでは、食事をするとレストランに隣接したプールを無料で利用できます。午後の日差しの中、パラソルを広げて読書を楽しむ欧米人の女性たちも見かけます。こじんまりとしたプールですが、ブルーラグーンに打ち寄せる波の音を聞きながら潮風を感じることができる素敵なビーチクラブです。また、ここにはヴィラも併設されており、宿泊者はプールとビーチでゆったりとした時間を過ごすことができます。
チュニガン島のブルーラグーンは、息をのむような美しい景色が広がる隠れた楽園です。このエリアは、透明度の高い青い海と白い砂浜が特徴で、訪れる人々を魅了します。
この場所は、自然の美しさを堪能できるだけでなく、リフレッシュやリラクゼーションの場としても最適です。チュニガン島のブルーラグーンは、訪れる人々にとって忘れられない思い出を提供してくれることでしょう。自然と調和したこの静かな楽園で、心身ともにリフレッシュできます。
シークレットポイントビーチ

バンガローのフロントにある浜辺についてお話しします。小さなビーチではありますが、波によって削られた切り立つ崖が続き、岩場とわずかなビーチが点在しています。まるでプライベートビーチが小高い崖の下に永遠に続いているかのようです。
バリ島のように人々が押し寄せることもなく、静かで時間の感覚を失う不思議な空間が広がっています。私は誰も来ない隠れ家のようなビーチで、素っ裸で太陽の光を浴びることにしました。誰もいないので、生まれたままの姿を太陽にさらしても、その存在を認めてくれるのは押し寄せる波と、さんさんと照り付ける太陽だけです。

こんな開放感を味わえたことが、一番の思い出かもしれません。チュニガン島の最西部にあるバンガローと岩場、そしてプライベートビーチを満喫できる隠れた楽園と言っても過言ではありません。

ドリームビーチ&デビィルズティアーズ

4日目はバイクを走らせ、レンモンガン島にあるドリームビーチを訪れました。午前中の早い時間だったので、ビーチには誰もいませんでした。このビーチも独り占めでき、透き通る海水と太陽の光でキラキラ輝く波打ち際を眺めながら、リーフで覆われたビーチで少しの時間を過ごしました。
ドリームビーチは、白い砂浜と透き通った青い海が魅力的で、シュノーケリングや日光浴を楽しむことができます。周辺にはカフェやレストランもあり、観光客にとってリラックスできる場所です。島の中心部から徒歩でアクセス可能です。

一方、デビルティアーズは、波が岩に打ち寄せる様子が「悪魔の涙」と称される絶景スポットです。壮大な海の景色を楽しめ、写真撮影にも最適です。ただし、岩場が多いため、訪れる際は足元に注意が必要です。
デビルティアーズでは、ターコイズブルーが鮮やかであり、高波がリーフに砕け散り、白い飛沫を巻き上げる壮大な風景が見られる場所ですが、私が訪れた日は波が穏やかで、小さな飛沫しか見られませんでした。
たまたま訪れた日にイベントが開催されており、チームごとに統一された色鮮やかな衣装を身にまとった人々が賑やかに宗教行事を行っていました。

レンモンガン島マングローブの森

デビルティアーズを後にし、バイクでレンモンガン島の北部に広がるマングローブの森を目指しました。途中、島の中心村ジャンガットバトゥを経由し、マングローブの森に到着すると、早速1000円を支払ってカヤックを借り、一人で漕ぎ出しました。
船頭付きのボートの後をたどれば、迷うことなく順路を回れるので安心です。漕ぎ進めると、マングローブの根がむき出しの状態でもしっかりと海底に根づいている自然の神秘に驚かされます。
レンモンガン島のマングローブの森は、豊かな生態系を持つ自然の宝庫です。この森は海岸線に沿って広がり、独特の植物と動物たちが共存しています。マングローブは塩分に強い特性を持ち、波や潮の影響を受けながらも生き抜くことができるため、特に重要な生態系となっています。
このエリアでは多様な野生動物を見ることができ、特に鳥類や魚類が豊富です。観光客はカヤックやボートツアーを利用して、マングローブの森を探索することができます。静かな水路を進むと、自然の美しさを間近に感じることができ、癒しのひとときを過ごせます。

また、マングローブの森は環境保護の観点からも重要です。これらの植物は海岸侵食を防ぎ、二酸化炭素を吸収することで気候変動の緩和にも寄与しています。レンモンガン島のマングローブの森は、自然の美しさだけでなく、環境への重要な役割を果たしている場所でもあります。
訪れる際は、自然環境を大切にしながら、その魅力を存分に楽しんでください。レンモンガン島のマングローブの森は、自然愛好者や冒険心を持つ旅行者にとって、特別な体験を提供するスポットです。
離島の旅を終えて
バリ島を離れ、レンモンガン島とチュニガン島での4泊5日の旅はあっという間でしたが、心と体が共にリフレッシュできた思い出深い場所となりました。ターコイズブルーが印象的だったブルーラグーンやデビルティアーズ、エメラルドグリーンが見渡せるSea BreezeカフェやKlyf Club、そしてサンセットを独り占めしたチュニガンのマハナポイントから眺めた夕日、オハナビーチクラブでのサンセットを見ながらのディナーなど、素晴らしい体験がたくさんありました。
気まぐれなマンタにはお目にかかれませんでしたが、次回のお楽しみにとっておきましょう。
というわけで、レンモンガン島・チュニガン島の旅を終え、一路バリ島スミニャックの宿を目指します。スミニャック編は次回の記事でお会いしましょう。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛