「え、16歳がバリの伝説的な大会で優勝!?」
そんな驚きとともに、今年も世界中のサーファーたちが熱狂した『Rip Curl Cup Padang Padang』。サーフィンって詳しくないと敷居高そう…とか、「そもそも“パダンパダン”ってどこ?」って思った人も大丈夫!
この記事では、そんな疑問やモヤっとをスッキリ解消しながら、バリ島で繰り広げられたドラマチックなサーフコンテストの様子を分かりやすくご紹介します。若きヒーローたちの快挙、世界トップ選手たちの激突、そしてパーフェクトな波との出会い──読んだ後には、きっと「サーフィン観てみたい!」ってなるはず。
バリの夏、パダンパダンの海で何が起きたのか?
さあ、波の物語をのぞいてみましょう。
🟦 『Rip Curl Cup Padang Padang 2025』が開催!
バリ島の中でも、サーフィン好きにとっては“聖地”とされる場所・パダンパダン。そんな舞台で、今年も超注目のサーフィンイベント『Rip Curl Cup Padang Padang 2025』が開催されました!
この大会はただのコンテストじゃありません。波の質・サーファーのレベル・開催のタイミング……すべてが“究極の1日”に照準を合わせて行われる、まさに“神試合”のためのイベントなんです。
🟩 開催地は“バリのパイプライン”ことパダンパダン
大会の舞台となるのは、バリ島南部・ウルワツのすぐ近くにある「パダンパダン・ビーチ」。地元サーファーからは「バリのパイプライン」とも呼ばれていて、その名の通り、完璧なバレル(チューブ状の波)が形成されることで有名。
パダンパダンの波は、見た目の美しさと難易度の高さが共存しているのが特徴。波のサイズがある日には、中~上級者でも尻込みするほどのパワーとスピードを持っています。
🌊 特に大会期間中のコンディションは、「ザ・バリ波」と呼ぶにふさわしいレベルで、見ている側も手に汗握る展開に。
ちなみにアクセスもわりと簡単で、ングラ・ライ国際空港から車で約45分。観光客にも人気のある隠れビーチスポットでもあります。
🟩 世界トップサーファーが集う招待制コンテスト
『Rip Curl Cup』は、オープン参加型ではなく、“選ばれし者だけが出場できる”招待制イベント。そのため、出場するサーファーは国内外から厳選された実力者ばかり。
2025年大会には、ハワイのイヴァン・フローレンスやメイソン・ホー、アメリカ本土からはトッシュ・チューダー、そしてインドネシアからはクトゥ・アグースやマデ・“ボル”・アディ・プトラなど、そうそうたる顔ぶれが名を連ねました。
そして今年で2回目となるウィメンズ部門では、バリ島・クタ出身のジャスミン・ストゥーダーをはじめ、オーストラリアやインドネシアから実力派の女性サーファーたちが集結。
さらにこの大会のもう一つの特徴が、「ウェイティングピリオド制」。開催期間は8月4日〜9月4日までの1ヶ月間。この中で、本当に波が“ヤバい”日を見極めて開催される、自然と勝負するスタイル。
だからこそ、年によってはコンテストが1日で終わることもあれば、2日にまたがることも。まさに自然との“奇跡のタイミング”をとらえる、特別な大会なんです。
🟦 男子はウェステン・ハーストが劇的初優勝!
2025年の『Rip Curl Cup Padang Padang』男子部門で頂点に立ったのは、なんと16歳のウェステン・ハースト!
彼の名前を聞いて「誰?」と思った人も多いかもしれませんが、バリのサーフシーンではすでに注目の若手として知られていた存在。そんな彼が、世界のレジェンドたちを押さえて見事初優勝を飾りました。
🟩 10歳からパダンで磨いたサーフィン技術
ウェステンのホームブレイクは、ロンボク島のレイキーピーク。でも実は、小さい頃から家族と一緒にバリ島に訪れては、パダンパダンの波に挑んできたそうです。
「最初にちゃんとしたバレルを抜けたのも、ここパダンだったんだ」
と本人も語るように、彼にとってこの海は“原点”でもあり“夢の舞台”。
しかもコンテストで戦うのは今回が初めてではなく、予選からすでに高得点を連発して注目を集めていました。つまり、波も知り尽くしてるし、技術も備わってる——そんな若きサーファーが、満を持して本戦で爆発したんです。
🟩 ダブルバレルで魅せた9.90のスーパーライド
ヒート開始早々、観客の歓声が一気に上がる瞬間がありました。
そう、ウェステンがパダンの完璧な波に乗り込み、1本の波で2つのバレルをメイク(ダブルバレル)したシーンです。
まるで夕陽に照らされたグリーンルームの中をすべるように滑り込んだ彼のライドは、もはや芸術。スムーズなエントリー、波の奥深くまで入ってからのリカバリー、そして出口でのクリーンな抜け方……すべてがパーフェクト。
この1本で9.90という超高得点を叩き出し、一気にトップに躍り出ました。
🟩 地元サーファーとの熱い逆転劇も
でも簡単に勝たせてくれないのが『Rip Curl Cup』のレベルの高さ。
終盤に猛追してきたのは、地元バリ出身の実力派サーファー、クトゥ・アグース。彼もまた大会中に9.80のライドを決めており、優勝争いは最後の最後まで読めない展開に。
「もしかして逆転されるかも?」という緊張感が漂う中、ウェステンは落ち着いて追加の7.33を重ねて逃げ切りに成功。
会場全体がどよめく中、16歳の少年が満面の笑みを浮かべてガッツポーズを決める——そんな瞬間に、パダンパダンの空が少しだけオレンジに染まったのは、偶然じゃなかったかもしれません。
「この波、この場所、そしてこの大会で優勝できたことは、信じられないくらい嬉しいよ。子どものころからの夢が叶った気分だ」——ウェステン・ハースト
このあと続くウィメンズ部門も、男子に負けないほどの激戦&感動シーンの連続でした。
🟦 女子はジャスミン・ストゥーダーが“リベンジV”
男子部門の熱狂が冷めやらぬ中、ウィメンズ部門でも劇的なドラマが待っていました。
主役は、16歳のジャスミン・ストゥーダー。昨年の初開催で惜しくも2位に終わった彼女が、今年ついにリベンジを果たし、堂々のチャンピオンに輝きました!
🟩 パーフェクト10&8.17で圧倒的勝利
今年のジャスミンは、まさに“無双”状態でした。
1本目からスピードに乗った美しいドロップイン、そのままバレルにタイミングよくプルインし、見事にメイク。ヘルメット姿で両手を広げて抜けてきたそのライドには、なんとジャッジからパーフェクト10が!
さらに続くライディングでは、再び高難度の波を乗りこなして8.17をマーク。合計スコア18.17という圧巻の数値で、他の選手を突き放しました。
黄色いサーフボードとオレンジ色のヘルメットという、どこか“勝負服”のようなスタイルも印象的。ラインナップでは、仲間たちと手を取り合って喜ぶ姿がとても微笑ましく、観客も笑顔に。
🟩 昨年2位の悔しさをバネに成長
実は、昨年の大会で2位という悔しい結果に終わったジャスミン。地元バリ・クタ出身というプレッシャーもありながら、それでも前を向いて、今年に向けて努力を重ねてきたんです。
彼女のインタビューコメントからは、その心の成長と感謝の気持ちがにじみ出ていました。
「本当に嬉しくて、言葉が出ないわ。去年はあと一歩届かなくて悔しかったけど、今年また挑戦できて、最高の仲間たちと一緒に波に乗れて、夢みたいな時間だった。」
その言葉どおり、今大会では精神面も含めて一段上のレベルに進化した姿を見せてくれました。
🟩 歴史に残る“ウィメンズ最高の名勝負”
今回のウィメンズ部門は、まさに「女子サーフィンの新時代」を感じさせるハイレベルな戦いでした。
2位にはオーストラリアのウィロー・ハーディーが9.00&8.33と、こちらも驚異的なスコアで食らいつく展開に。さらに、終了間際にジギー・マッケンジーが見せたバレルライドは、ヒートのホーンが鳴った後にも関わらずパーフェクト10に値するほどの完成度。
この日のヒートは、観ていた多くの人が「ウィメンズの試合で、ここまで見応えがあったのは初めてかもしれない」と語ったほど。パダンの波も選手たちのパフォーマンスも、完璧に噛み合った奇跡の一日でした。
ジャスミンがこの大会で見せたのは、単なる勝利じゃない。
「バリで育った少女が、世界に羽ばたく瞬間」そのものだったんです。
🟦 今年の注目選手と白熱のヒート
『Rip Curl Cup Padang Padang 2025』が特別な理由のひとつが、国際色豊かな“ドリームマッチ感”。
インドネシアを代表するサーファーと、世界中から集まったトップライダーたちがガチでぶつかる――
今年もそんな熱いヒートが繰り広げられました!
🟩 イヴァン・フローレンスやメイソン・ホーら海外勢も参戦
ハワイからはイヴァン・フローレンスやメイソン・ホーといった、超実力派が参戦。
どちらもパイプラインやチョープーなど、世界屈指のヘビーウェーブで実績を残しているだけあって、パダンパダンの波とも相性バッチリ。
特にイヴァンのバレルでのポジショニングとスピードコントロールは、「これぞハワイアンスタイル」と言えるクールな仕上がりで、観客から大きな歓声が。
他にも、ニューヨーク出身のバララム・スタックが独特のライン取りで魅せたり、イベント全体がまるでインターナショナルな“サーフィンフェス”のような盛り上がりを見せていました。
🟩 注目の若手・トッシュ・チューダーが準優勝
もうひとり見逃せなかったのが、アメリカ西海岸からやってきたトッシュ・チューダー。
あのレジェンド、ジョエル・チューダーの息子として知られる彼ですが、名前だけじゃなく実力もしっかり一級品。
クラシックでしなやかなスタイルに、現代的な攻めのアプローチを融合させたサーフィンで、なんと準優勝という結果を叩き出しました。
予選から安定してハイスコアを積み重ね、決勝でも果敢にバレルを攻める姿勢は、多くのファンを虜に。
彼の滑らかなレールワークとスピード感は、「これからのサーフシーンを担う逸材」と言えるほど、将来性を感じさせるものでした。
🟩 インドネシアのレジェンドたちも健在
もちろん、地元インドネシア勢の存在感も負けてはいません!
ローカルからは、クトゥ・アグースが決勝に進出。
準決勝まで圧巻のバレルライドを連発し、イベント中には9.80という超ハイスコアを記録。終盤では逆転優勝のチャンスもあり、最後まで勝負を盛り上げてくれました。
さらに、マデ・“ボル”・アディ・プトラなどのベテラン勢も、スタンドアップチューブ(チューブの中で立ち上がったまま抜ける技術)を披露。さすがの存在感で観客の視線を集めていました。
「国際スター vs ローカルレジェンド」
この対決構図があるからこそ、パダンパダンのリップカールカップは唯一無二。
年齢も出身も違うサーファーたちが、ひとつの波に命をかけて挑む。
その姿が、見る人の心を動かす――今年もそんな大会でした。
🟦 大会結果まとめ&ハイライト


バリニーズから世界的サーファーの誕生もそう遠い話ではないと思う。
2025年も熱く盛り上がった『Rip Curl Cup Padang Padang』。
男子も女子もドラマチックな展開が続き、「今年は当たり年だった」と多くのファンから声があがるほど!
ここでは大会の最終結果と、見どころを改めてまとめてお届けします。
🟩 男子ファイナル結果一覧(スコア付き)
順位 | 名前 | 国籍 | トータルスコア |
---|---|---|---|
🥇 1位 | ウェステン・ハースト | インドネシア | 18.57 |
🥈 2位 | トッシュ・チューダー | アメリカ | 14.97 |
🥉 3位 | クトゥ・アグース | インドネシア | 13.70 |
🏅 4位 | イヴァン・フローレンス | ハワイ | 5.33 |
➡️ 注目ポイント:
ウェステンが決勝で見せたダブルバレルによる9.90ライドは、今年のベストライドとも言われる出来栄え。
インドネシア勢としての誇りをかけたバトルを、10代で制した快挙です。
🟩 女子ファイナル結果一覧(スコア付き)
順位 | 名前 | 国籍 | トータルスコア |
---|---|---|---|
🥇 1位 | ジャスミン・ストゥーダー | インドネシア | 18.17(10.00 + 8.17) |
🥈 2位 | ウィロー・ハーディー | オーストラリア | 17.33(9.00 + 8.33) |
🥉 3位 | カイヤ・ホイヤー | インドネシア | 13.27 |
4位 | ジギー・マッケンジー | オーストラリア | 10.00 |
5位 | カイヤ・ホイヤー(※2回目?) | インドネシア | 5.64 |
➡️ 注目ポイント:
ジャスミンがリベンジ優勝&パーフェクト10獲得というダブルの快挙!
昨年の雪辱を果たす形で、ラインナップでは涙を流して仲間と抱き合う姿も。
🟩 リプレイ動画や公式フォトギャラリーのリンク紹介
大会をリアルタイムで観られなかった人も、安心してください。
以下のリンクから、ハイライト動画・フォトギャラリー・全ヒートのリプレイをチェックできます👇
▶️ 公式大会ページ(Rip Curl Indonesia)
Rip Curl Cup Padang Padang 公式ブログ
📸 フォトギャラリー&ハイライト映像(Instagram)
Rip Curl Indonesia 公式Instagram
📹 大会フルリプレイ動画(YouTube)※配信予定?
※大会後に順次公開されるので、Rip Curlの公式YouTubeチャンネルも要チェック!
「今年の波はエグかった」
「あのバレルは歴史に残る」
そんな声が飛び交った2025年大会。来年もこのバリの海で、どんなドラマが待っているのか…すでに楽しみですね!

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛
コメント