「えっ、また、バリ島で高速船が転覆…?」
そんなニュースを見て、これから旅行を予定している方は不安になったかもしれません。
バリ島といえば、美しい海に囲まれた楽園。でもその“海”が今回、ちょっとした悲劇の舞台になってしまいました。8月5日、観光でもよく利用される高速船が転覆し、中国人観光客2名が亡くなるという残念な事故が発生…。信じられないようなニュースに、「私たちも大丈夫なの?」と心配になるのも無理はありません。
この記事では、事故の概要をわかりやすくお伝えしつつ、
✔ どうしてこんな事故が起きたのか?
✔ 同じような観光客として何に気をつけるべきか?
✔ 安全に楽しむためのポイントってあるの?
といった疑問にも寄り添ってお答えしていきます。
バリ島への旅行を楽しみにしているあなたが、不安を少しでも減らせるように。今だからこそ知っておきたい“海のリスク”と“安全のヒント”、一緒にチェックしていきましょう。
🟦 バリ島で発生した高速船転覆事故の概要
🟩 事故が起きたのはいつ・どこで?
2025年8月5日午後3時ごろ(現地時間)、バリ島の東部にあるサヌール港近くの海域で、高速船「Fast Boat Dolphin II」が転覆する事故が発生しました。
この船は人気の観光地・ヌサペニダ島を出発し、バリ本島に戻るルートを航行していましたが、サヌール港の手前約100メートル地点で大波に襲われ、横転してしまったと報告されています。
🟩 転覆した船と乗客の状況
事故当時、船には外国人観光客を含む約80人が乗っており、うち2名の中国人観光客が亡くなりました。また、インドネシア人の乗組員1名が行方不明となっています。
幸い、地元住民や救助チームの迅速な対応により、多くの乗客が無事救出されました。一部の人は病院に搬送され、軽傷の手当てを受けています。救助時にはライフジャケットを着けていない乗客もおり、現場は一時パニック状態だったとも伝えられています。
インドネシアの捜索救助チームは、事故の原因について「大波による転覆の可能性が高い」として調査を進めており、安全対策の見直しも急がれています。
🟦 中国人2人の死亡を確認|在デンパサール中国総領事館の発表
🟩 犠牲者の身元や状況は?
今回の高速船転覆事故で、中国人観光客2人が命を落としたことを、在デンパサール中国総領事館が正式に発表しました。犠牲となったのは、観光でヌサペニダ島を訪れていた中国籍の中年夫婦と伝えられています。救助が難航する中で心肺停止の状態で見つかり、そのまま死亡が確認されたとのことです。
その他の中国人乗客については、怪我を負いながらも無事に救助され、デンパサール市内の病院で治療を受けています。幸い、命に別状はないとの報告です。
🟩 総領事館の対応と今後の方針
この痛ましい事故を受け、在デンパサールの中国総領事館は即座に対応チームを現地に派遣し、被害者家族への連絡やサポートを開始しました。遺族へのケアはもちろん、今後の遺体搬送についても関係当局と連携して進めていくと発表しています。
また、総領事館はインドネシア政府に対して「事故の原因を速やかに調査し、中国人を含む外国人観光客の安全対策をさらに強化してほしい」と要請しました。旅行シーズン中ということもあり、中国国内でも不安の声が高まっているため、現地メディアを通じて繰り返し情報を発信し、他の旅行者にも注意を呼びかけています。
🟦 現場の様子とインドネシア当局の対応
🟩 高速船を引き上げる作業の様子
事故発生直後、バリ島・サヌール港周辺では騒然とした空気が広がりました。高速船が波に飲まれて転覆した後、地元の住民や観光関係者がすぐさま海に飛び込み、救助活動を開始。沿岸警備隊やインドネシア海上保安庁(BASARNAS)も出動し、船の周囲で懸命の救出が行われました。
その後、転覆した船体はクレーンなどの重機を使って岸に引き上げられました。船は大きく傾いた状態で、屋根部分がひしゃげるなどの損傷も確認されています。現場には事故を目撃した観光客や地元の人たちが集まり、不安そうな表情で作業を見守っていた様子も報じられています。
🟩 事故原因の調査と初期報告
インドネシア当局の初期報告によると、事故の原因は「予想外の大波により船体が不安定になり、横転した可能性が高い」とのこと。事故当時は天候が急変しており、海の状態が悪化していたという情報もあります。
また、一部の乗客がライフジャケットを着用していなかったことや、乗船前の安全確認が不十分だった点も指摘されており、事故の背景には人的な要因も含まれている可能性があると見られています。
現在、警察と海上交通局が合同で調査を進めており、船会社への事情聴取や安全運航マニュアルの確認が行われています。
🟦 なぜバリ島で船の事故が多いのか?|過去の事例と安全対策の現状
🟩 過去の高速船事故と比較
実は、バリ島周辺ではここ数年、高速船に関連する事故がたびたび発生しています。
たとえば:
🚢 2025年 インドネシア・バリ島周辺のフェリー・高速船事故一覧
日付(現地) | 事故発生場所 / 航路 | 船名 / 船種 | 死傷者・行方不明者 | 主な原因(初期報告) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2025年7月2日 | ジャワ島Ketapang → バリ島Gilimanuk(バリ海峡) | KMP Tunu Pratama Jaya(フェリー) | 死者6名以上、行方不明20名以上、30名以上救助 | エンジンルームへの浸水、機関停止<br>+悪天候・高波 | 乗員・乗客65名、22台の車両搭載。KNKT調査中。 |
2025年6月4日 | バリ島レンボンガン島沖 → サヌール(観光用高速船) | タニス号(観光用高速艇) | 死傷者なし | 急な高波による転覆。安全確認の不備が疑われる | レンボンガン島行きの観光船。中国総領事館が対応。 |
2025年は相次ぎ高速艇の転覆事故が起きて、死者もでています。
- 2022年:サヌール〜レンボンガン島間で船のエンジントラブルにより漂流、観光客が一時パニックに。
- 2019年:ペニダ島沖で高速船が浅瀬に座礁、乗客全員が避難する事態に。
これらの事故では幸いにも大きな人的被害は出ませんでしたが、共通して見られるのが「気象の急変」と「安全対策の甘さ」です。特に波が高くなりやすい午後の時間帯や、季節風が吹く時期は注意が必要とされています。

このたびのバリ島での高速船事故により尊い命を失われた方々に、心より哀悼の意を表します。
深い悲しみの中におられるご遺族やご関係の皆さまに、心からお悔やみ申し上げます。
突然の出来事に言葉もありませんが、一日も早く平穏な日々が戻りますようお祈りしております。
おいらも今年の10月にレンモンガン・チュニガン、ペニダ、ギリトラワンガンと島めぐりを予定してるから他人事ではないです。
🟩 観光客が注意すべきポイントとは?
今回の事故をふまえ、バリ島で船を利用する際に観光客として注意したいポイントは以下のとおりです:
- ライフジャケットの着用を必ず確認
乗船時に配布されない、または配られても着用を促されないケースがあります。自分から確認する姿勢が大切です。 - 天候が荒れているときは無理に乗らない
晴れていても沖では波が高いことも。少しでも不安があれば、スタッフに海の状況を聞いたり、運航を見送る決断も重要です。 - 安すぎる高速船は避ける
格安チケットを売る業者の中には、安全基準を満たしていない船を使っているケースもあります。評判やレビューを必ずチェックしましょう。 - 保険の加入も忘れずに
海外旅行保険は、船の事故や救急搬送時にも役立ちます。短期の旅行でも必ず入っておくと安心です。
🟦 まとめ|バリ島の海上交通の現実と、観光時の安全対策
バリ島は、美しい海や島々を巡るフェリーや高速船の旅が人気ですが、近年相次いで発生している事故からもわかるように、「楽しい旅の裏に潜むリスク」があるのも事実です。ここでは、旅行者として知っておきたい心構えと、今後の旅行で注意したいポイントをまとめました。
🟩 旅行者が知っておくべきリスクと心構え
バリ島の海上交通は、日々多くの観光客を運んでいる一方で、以下のようなリスクが潜んでいます:
- 悪天候や高波による転覆の可能性
雨季や不安定な天候の日は、波が高く船の運航に大きな影響を及ぼします。過去にも高波による転覆事故が発生しています。 - 船の整備・安全基準のバラつき
一部の観光用船舶では、国際的な安全基準を十分に満たしていないケースもあり、ライフジャケットの不備や避難訓練が行われていないことも。 - 乗船人数の超過
観光シーズン中などは、船の定員を超える乗客を乗せてしまうケースも報告されています。
こうした現実を知ったうえで、「海に出る」ということは少なからずリスクが伴う行動であると認識しておくことが大切です。
🟩 今後の旅行で注意すべき点とは?
では、どうすれば安全に船旅を楽しめるのでしょうか? 以下のポイントを押さえておきましょう:
- 信頼できる船会社を選ぶ
口コミやレビューで安全性の評価が高い会社を選びましょう。大手ツアー会社やホテルの紹介する船も安心材料になります。 - 天気予報は必ず確認
当日の天気だけでなく、数日前から海況をチェック。波浪注意報や強風注意報が出ていないかも見ておきましょう。 - 乗船前にライフジャケットの確認を
配布されない場合は、スタッフに申し出ましょう。使用方法も必ず確認しておくこと。 - 非常口や避難経路を把握しておく
万が一のときに慌てず行動できるように、乗船したらまず安全設備の場所を確認しましょう。 - できれば昼間の便を選ぶ
日中の方が視界が良く、救助が必要な場合も対応しやすいです。

最後まで読んでくれてありがとう。
次の記事でお会いしましょう。
またねー。💛
コメント